渡島管内１１市町村全国学力調査結果　５市町各教科で全国超　１月に渡島局授業改善セミナー

（学校 2021-12-08付）

　【函館発】渡島管内１１市町における、本年度全国学力・学習状況調査の結果がまとまった。北斗市や松前町など管内５市町が小・中学校の各教科で全国平均を超えた。渡島教育局は調査結果を受け、来年１月に算数・数学授業改善セミナーを企画。学習指導要領の趣旨などを踏まえ、「指導と評価の一体化」を中心とした研修で、管内教職員の指導力強化を図っていく考え。

　管内では、小学校８０校の６年生２４７８人、中学校４１校の３年生２４５６人が調査の対象となった。

　道教委が１１月２９日に発表した本年度の全国・学習状況調査における管内別平均正答率をみると、渡島管内は小学校国語が６２・３％、算数が６６・２％。中学校国語が６３・８％、数学が５４％だった。

　国語の正答率は小学校が２・４ポイント、中学校がわずか０・８ポイント全国平均に及ばなかった。算数・数学の全国平均の差は小学校が４・０ポイント、中学校が３・２ポイントだった。

　学習状況調査では中学校で「課題の解決に向けて自分から取り組んだ」と回答した生徒の割合が全国平均を上回っており、渡島教育局は「各校の教職員が授業改善を進めたり、子どもの学習意欲を高めたりする指導を行っている成果」としている。

　また、渡島教育局は今回の調査における改善点を踏まえ、管内の教職員を対象とした算数・数学科授業改善セミナーを企画。来年１月２０、２１、２４、２５日の４日間において、参加者の希望に応じて遠隔と集合型を組み合わせたハイブリッド型研修を検討。授業改善推進チームの推進教員や、義務教育指導班の指導主事が指導と評価の一体化を中心に算数・数学の授業改善に向けた説明や演習、協議を行う。

　なお、今回の学力調査では、松前町と木古内町が小学校の２教科、北斗市と知内町が中学校の２教科で全国平均を上回った。

　小・中学校の各教科で全国平均を上回った市町はつぎのとおり（カッコ内は平均正答率）。

▼小学校国語＝松前町（７２％）、木古内町（７０％）、鹿部町（６７％）

▼小学校算数＝松前町（７２％）、木古内町（７５％）

▼中学校国語＝北斗市（６７％）、福島町（７３％）、知内町（６５％）

▼中学校数学＝北斗市（５８％）、知内町（５８％）

(学校 2021-12-08付)