附属旭川小４年総合「常磐公園調査隊」　動画・新聞で魅力発信　２４日　市民に公開へ

（学校 2021-12-08付）

フィールドワークで公園の歴史や魅力を検証した

　【旭川発】道教育大附属旭川小学校（南部正人校長）の４年生は、総合的な学習の時間で旭川のシンボルの一つ・常磐公園の魅力発信に取り組んでいる。市役所や旭川コンベンション協会をはじめとする様々な地域人材の協力を得ながら、公園の歴史などを調査。１０月中旬には、昔の公園を知る近隣住民から歴史などを聞くフィールドワークを実施した。２４日には動画と新聞を市民に公開し、公園の魅力発信・活性化を図る。

　同校４年１組の総合的な学習の時間では、小原広士教諭による指導のもと、単元「常磐公園調査隊～旭川市民に愛され続ける常磐公園を目指して」を展開。「常磐公園の魅力」「１００年後も愛され続ける公園の姿」を発信することをゴールに据え、発見・追究・提案・熟成・表現の５つの探求過程で７０時間、国語科を加えて９０時間以上の大単元を構成した。

　児童は、事実（歴史）、彫刻、施設・建物、自然の４つのテーマごとにグループで調査。旭川コンベンション協会や市役所公園緑地課、彫刻美術館、旭川文学資料館の職員などの協力を得ながら、何度も現地に足を運んで気づきを深めた。

　１０月上旬には、一人ひとりが新聞を作成。しかし、歴史的事実と現状に関するコンテンツだけでは魅力が十分に伝わらないことを課題に感じた児童たちは、「公園にかかわっていた人の気持ち」を取り入れることを考えた。

　そこで、１０月１４日には、幼少期から公園の近隣に住み続ける観光ボランティアの大越正和さんを講師に招き、フィールドワークを実施。大越さんは園内を案内しながら「今、美術館があるところには店があって、よくかき氷を食べた」「園内に管理人が住んでいて、よく怒られた」「ここにあった天文台には同級生が住んでいた」など、当事者ならではの思い出話や、現在との違いなどを紹介した。

　児童は自ら質問したり、タブレット端末で園内を撮影したりしながら、今後の構想を膨らませた。

　このあとの授業では、プロカメラマンを講師に招いた動画撮影方法についての学習、公園での動画撮影や編集を展開。ロイロノートなどを活用して動画と新聞にまとめ、１１月下旬に保護者へ限定公開した。

　保護者アンケートに寄せられた意見からさらなる改善を図り、２４日には旭川観光コンベンション協会ホームページなどで市民に広く発信する予定。

(学校 2021-12-08付)