全国学力・学習状況調査　 北海道版結果　管内別第８回　上川　平均正答率の経年変化　多くの学校で指導計画　上川　教育課程軸に小中連携

（学校 2021-12-10付）

【分析結果】

▼小学校

▽管内の多くの学校で、指導計画の作成に当たり、各教科等の教育内容を相互の関係でとらえ、学校の教育目標を踏まえた横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列したことによって、各教科などで学んだことを生かしながら、自分の考えをまとめたり、思いや考えをもとに新しいものをつくり出したりする活動を行ったと回答した児童の割合が全国を上回ったと考えられる

▽管内全体での研修や学校教育指導訪問において、学習評価の意義等について説明を行ったことによって、多くの学校が児童の学習評価の結果を、その後の教員の指導改善や児童の学習改善に生かすことを心がけるようになり、児童は、学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、つぎの学習につなげることができるようになってきている

▽学校段階間の連携を管内教育の重点とし、取組の充実を図ったことによって、近隣等の中学校と、教科の教育課程の接続や、教科に関する共通の目標設定など、教育課程に関する共通の取組を行った学校が増えたと考えられる

▼中学校

▽管内の多くの学校で、指導計画の作成に当たり、各教科等の教育内容を相互の関係でとらえ、学校の教育目標を踏まえた横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列したことによって、各教科などで学んだことを生かしながら、自分の考えをまとめたり、思いや考えをもとに新しいものをつくり出したりする活動を行ったと回答した生徒の割合が全国を上回ったと考えられる

▽管内全体での研修や学校教育指導訪問において、学習評価の意義等について、説明したことによって、多くの学校が生徒の学習評価の結果を、その後の教員の指導改善や生徒の学習改善に生かすことを心がけるようになり、生徒は、学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、つぎの学習につなげることができるようになってきている

▽学校段階間の連携を管内教育の重点とし、取組の充実を図ったことによって、平成３１年度（令和元年度）の全国学力・学習状況調査の分析結果について、近隣等の小学校と成果や課題を共有し、改善を図ろうとする学校が増えたと考えられる

【学力向上の取組における改善点】

▼学校段階間の連携・接続の推進

▽学校経営指導訪問および学校教育指導訪問において、各学校の状況について確認するとともに、他の好事例などを収集し、教育課程を軸とした小中連携の一層の充実を図る

▽組織力強化会議において、小中連携の視点も含めて組織力向上の取組を推進するよう協議等を設定する

▼カリキュラム・マネジメントの効果的な推進

▽組織力強化会議や学校教育指導訪問、マネジメントシートの活用などを通して、教育効果を一層高める指導計画の改善・充実について指導助言する

▽各種調査結果の分析、改善策は確立していることから、組織力強化会議において、全教職員の共通理解に基づいた取組について、一層の充実を図る

▼主体的・対話的で深い学びの実現と組織的かつ計画的な学習評価の工夫

▽学力向上研修会、指導主事派遣などの各学校の実態に応じた研修の充実を図る

▽学校教育指導訪問、マネジメントシートの活用などを通して、指導と評価の一体化を図る学習評価や１人１台端末を活用した授業改善の在り方について、一層の理解および実践の充実を図る

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