小樽市長橋小が公開研究会開く　自ら考学びつなぐ子を　１年国語「たぬきの糸車」公開

（学校 2021-12-16付）

登場人物の気持ちや行動について考えた

　【小樽発】小樽市立長橋小学校（渡辺琢史校長）は２日、同校で公開研究会を開催した。小・中学校や小樽市教委、後志教育局から約４０人が参加。１年生の国語科の授業公開や、研究協議などを通して、子どもが主体的に考える授業の在り方について理解を深めた。

　同校は、研究主題を「自ら考え、伝え合い、学びをつなぐ子どもの育成～国語科“読むこと”領域における文学的文章の指導を通して」と設定。①自ら学び、主体的に考える指導方法の工夫②目的をもった交流③学習を見つめ直す振り返り―を視点に研究を進めている。

　舎川芽生教諭による１年生（児童数２０人）の国語科「すてきなところを見つけてつたえあおう～たぬきの糸車」の授業を公開した。

おかみさんとたぬきとのほのぼのとした交流を描いた民話で、おかみさんがわなにかかったたぬきを助ける物語。本時では「場面の様子に着目してたぬきとおかみさんがしたことや気持ちを想像し、会話を音読したり、会話を付け加えたりできる」ことを目標とした。

　舎川教諭は前時を振り返り、「たぬきとおかみさんがしたことや気持ちを想像しよう」と課題を提示。場面の様子を叙述や挿絵から「おかみさんがたぬきを逃がした理由」「逃がしてもらったたぬきの気持ち」を想像させた。児童は、「たぬきがかわいそうだから」「わなにかかって痛そうだから」などと発表した。

　次いで、ワークシートに、おかみさんとたぬきの会話を想像してセリフを書き込んだ。児童たちは、自身で考えたセリフを寸劇の形で発表。「気をつけてね」「大丈夫？」「ありがとう」「おかみさん優しい！」などと元気いっぱいに発表した。

　最後の振り返りでは、タブレット端末を使用し理解度を確認した。

　授業後には研究協議を行った。

(学校 2021-12-16付)