北教組・道私教協らが要請行動　豊かな私学教育実現へ　小畑道議会議長らに請願書

（関係団体 2021-12-09付）

小畑議長に請願書を手渡す皆川局長

　連合北海道（杉山元会長）、道教育関係労働組合協議会（木下真一議長）、北教組（木下真一中央執行委員長）、道私立学校教職員組合協議会（＝道私教協、桑原修平執行委員長）の４者代表は１１月３０日、道議会庁舎で私学助成に関する要請行動を行った。連合北海道の皆川洋平道民運動局長が道議会の小畑保則議長らに請願書を手交。豊かな私学教育の実現に向け７事項１０項目を求めた。

　新型コロナウイルス感染拡大でオンライン授業に関する公私間・私学間、地域間の格差拡大が懸念されることから、すべての生徒が平等に教育を受けることができるよう、オンライン授業に関する機器の充実と通信環境の整備に関する補助の強化を求めた。

　また、私立学校管理運営対策費補助金の増額、過疎地域における小規模校への特別補助の継続・充実、高校等就学支援金制度における所得制限の撤廃を要望。

　私立高校の教育条件の維持・向上に向けては、３５人学級（将来的に３０人）完全実施のための特別補助、専任教員の配置率向上と長時間労働是正のための教員増のための補助を求めた。

　また、私立幼稚園・私立専修学校教育の振興を図るための助成の拡充や、全国的に深刻な災害が多発する中、生徒たちが安全な環境で学べるよう、耐震化支援策の一層の拡充を求めた。

　連合北海道の皆川道民運動局長、北教組の山﨑俊一書記次長、道私教協の桑原執行委員長らが参加。はじめに、連合北海道の皆川道民運動局長が請願書を小畑議長、市橋修治副議長に手交した。道私教協の桑原執行委員長は、コロナ禍でオンライン授業の必要性があらためて浮き彫りになったとし、すべての生徒が平等に教育を受けることのできる教育環境を実現するための支援を訴えた。

　小畑議長は、感染症の影響によって生じる公私間格差、私学間格差への対応を図り、子どもたちのための平等な教育の実現に努めていく考えを表明した。

(関係団体 2021-12-09付)