高校長協会石狩支部が研修会　子と共に学ぶ姿勢を　ＩＣＴ活用で道教大・北村特任教授

（関係団体 2021-12-20付）

高校長約５０人が参加した

　道高校長協会石狩支部（田尻勝敏会長）は１０日、ホテルライフォート札幌およびオンラインで校長研修会を開いた。道立・市立・私立の高校長約５０人が参加。道教育大学教職大学院旭川キャンパスの北村善春特任教授による講演を通して、持続可能な学校経営に関して見識を深めた。

　開会に当たり、田尻会長があいさつ。令和の日本型学校教育や新学習指導要領、働き方改革など、対応すべき課題が山積する現状にふれ、「これまでにも増して支部内の連携と協働体制を構築し、教育活動の機会確保と質の向上を目指していくことが大切」と呼びかけた。

　続いて、北村特任教授が「人生１００年時代の生涯学習と人材育成～持続可能な学校経営に向けて」と題して講演した。

　現代は様々な就業の在り方を包括した人生モデルが主流となっていることを説明。本業や兼業、社会貢献としての活動など、仕事内容が多岐にわたることを説いた。

　現代の子どもたちが社会人になるときには、就業の在り方がこれまでより自由になると指摘。働き方や生き方の変遷を見取り、生涯学習に必要な学びを考えることの重要性を示した。

　また、ＩＣＴ活用によって仕事や学びの質が高まり、子どもたちは今後、高い情報活用能力が求められることを強調。教育活動でＩＣＴが活用される中、「教職員がすべての知識をつけてからではなく、子どもたちと共に学ぶ姿勢を大切にしてほしい」と訴えた。

　このあと、研究協議を実施。石狩教育局の松田卓也高校教育指導班主査の助言によって議論を深めた。

(関係団体 2021-12-20付)