札幌市教委　４年度学校教育重点の方向性　学びのススメ活用を　包括的重点に新たに位置付け

（札幌市 2021-12-10付）

　札幌市教委の相沢克明学校教育部長は７、８日に開いた幼小中合同教育課程研究協議会で、来年度の札幌市学校教育の重点の包括的重点の一つに「さっぽろっ子学びのススメの活用」を新たに位置付ける方針を示した。本年度包括的重点の一つに位置付けている「感染症対策を講じた学校教育の推進」は、子どもの発達の段階や各学校の実情に応じて柔軟に教育活動を推進していく観点から発展的に解消する。「小中一貫した教育の推進」「ＩＣＴを活用した教育の推進」は、引き続き設定する考えを示した。

　札幌市学校教育の重点は、幼児児童生徒の発達の段階を踏まえ、学校経営や教育課程の編成・実施、生徒指導などに生かすため、特に重点となる施策や教育内容を示すもの。毎年、全教職員に冊子を配布しており、重点を踏まえ、教職員が一丸となって創意工夫を凝らした特色ある教育課程の編成・実施、学校運営などに取り組むことを期待している。

　本年度から特に重視していく事項として包括的重点を新たに設定。「感染症対策を講じた学校教育の推進」をはじめ、４年度に全面実施となる「小中一貫した教育の推進」、１人１台端末をはじめとした「ＩＣＴを活用した教育の推進」の３点を示している。

　相沢学校教育部長は、幼小中合同教育課程研究協議会の開会あいさつで、現在、来年度市学校教育の重点の策定作業を進めていることを報告。本年度の包括的重点の一つに位置付けている「感染症対策を講じた学校教育の推進」について、これまで積み重ねてきた感染症対策の知見を生かし、学習内容や方法の工夫等を講じつつ「“学びを止めない”から“学びの質を高める”教育活動を子どもの発達の段階や各学校の実情に応じてオンライン・オフラインを柔軟に組み合わせて推進していく」とし、包括的重点から発展的に解消する考えを示した。

　その上で、来年度の包括的重点には、学校・家庭・地域の連携協働の指針となる「さっぽろっ子学びのススメの活用」を新たに位置付ける方針を表明。小中一貫した教育の推進、ＩＣＴを活用した教育の推進については、引き続き設定するとした。

(札幌市 2021-12-10付)