プロが直接アドバイス　コンサドールズが札幌中の島中に

（札幌市 2021-12-15付）

プロの助言や励ましを受け、生徒たちは夢中でダンスの練習に励んでいた

　札幌市立中の島中学校（秀島起也校長）は１０日、特別講師に北海道コンサドーレ札幌のチアダンスチーム「コンサドールズ」を招き特別授業を実施した。ダンスを見てもらい、プロから直接アドバイスをもらうという貴重な体験に、生徒たちは目を輝かせ、より完成度の高いダンスを目指し練習に励んだ。同チームが学校を訪れるのは今回が初めて。

　同校では、４年前から３年生男女が保健体育科でダンスを実施。受験に向けてお互いを応援しようという意味も込め「頑張っている人を応援する」というテーマでチアダンスに取り組んでいる。

　今回は、白川敦教諭がコンサドーレ札幌に来校を呼びかけたところ、快く応じてくれたことから、特別授業が実現した。

　コンサドールズは、平成９年にデビューした日本サッカー史上初のオフィシャルダンスドリルチームで、すべてのホームゲームでダンスパフォーマンスを披露。広報宣伝活動や地域貢献活動も行っている。

　この日は、３年生全クラス約１２０人が参加。コンサドールズは女性２人と、アクロバティックな踊りも行うチームＤの男性２人の計４人とスタッフが来校。プロのダンスパフォーマンスを披露し、後方宙返りや、キレと迫力のある明るいダンスで生徒を圧倒した。

　続いて質疑応答。生徒が「チーム全員で動きを合わせるにはどういう練習をしたらよいか」「キレのあるダンスを行うために意識すべきことは」「躍動感がないと言われるので、どうしたらよいか」などと質問した。

　これに対し、「まずは気持ちを一つに。見せたいところをどう見せていくかを考え、音楽に合わせて何度も何度も練習を」「ポンポンを目立たせるため腕はしっかり伸ばす。しっかり体を止めてポーズを取って」「大きく手を振ったり、ジャンプしてアピールしたりと体を大きく使うこと」などと丁寧に答えていた。

　このあと、生徒たちは数人ずつのチームに分かれ、普段の授業で練習してきたダンスを披露。コンサドールズの４人が全チームをくまなく回り、「踊っているときは目線を下さず上げた方がよい」「ジャンプのときは顎を上げて表情を見せて」「背中が丸まっていると足が上がっているように見えないので、胸を張って」「手をもっと伸ばすとすごく印象が変わるよ」などとアドバイス。プロからの直接の指導に、生徒たちは目を輝かせ、よりよいダンスになるよう夢中になって練習に励んでいた。

　㈱コンサドーレファンマーケティング事業部の谷保智也さんは、「ちょうど道内でダンスを広めたいと考えていた」「コロナ禍で選手による訪問が難しい中、コンサドールズがうかがい、交流を深めていきたい」と話しており、今後も学校からの要望があれば応えたい考え。

(札幌市 2021-12-15付)