数理データサイエンス科説明会　学校生活をイメージ　札幌旭丘高　４年度開設へ

（札幌市 2021-12-16付）

中学生や保護者など２７０人が参加した

　市立札幌旭丘高校（林恵子校長）は１１日、同校で、令和４年度に開設する新学科「数理データサイエンス科」の学科説明会を開催した。中学生やその保護者など、約２７０人が参加。予定しているカリキュラムや授業に関する説明などを通して、学校生活へのイメージを膨らませた。

　同学科は、理数教育の充実を図り、ＡＩやデータを最大限活用できる人材の育成の推進などを目的に設置するもの。「データの活用に関する知識や技能をもとに、科学的に考察し、表現する能力を養うことによって、理数分野を中心とした幅広い教養と情報活用能力を身に付けた人材を育成する」を目標として示している。

　冒頭、林校長があいさつ。スマートフォンの普及など、１０年前では考えられないほど時代が変化しているとした上で、「これからデータサイエンスという分野は先端ではなく、当たり前の時代になる。説明を聞いて少しでも学ぶ意欲の向上につなげてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、同校の坂庭康仁教諭が新学科のカリキュラムや今後の大学入試などについて紹介。情報科の導入が検討されていることなどを説明したほか、一部の大学入試では、情報活用能力が求められる問題が出題されている事例も示した。

　これらを踏まえ、同科では総合的な探究の時間に代わり、サンライズ・データ・サイエンス（ＳＤＳ）を導入。１年次から札幌や世界の様々なデータについて調査・研究し、３年次には論文やポスターとして公表していくことを予定している。

　このほか、現在申請を予定している文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）に指定された場合には、大学や研究所等と協力した先端的な学習につなげるていくことも説明した。

　学科に関する説明終了後、本年度の入試についての説明も行われた。

(札幌市 2021-12-16付)