札幌市星友館中　校歌お披露目　「私の物語」響かせて　作詞・作曲の半﨑さん熱唱

（札幌市 2021-12-15付）

半﨑さんが校歌を初披露した

　札幌市教委は１３日、札幌市民交流プラザ内の市図書・情報館で、公立夜間中学の星友館中学校の校歌お披露目イベントを行った。校歌の作詞・作曲を担当した札幌出身のシンガー・ソングライター半﨑美子さんが歌に込めた思いや熱意を語り、校歌「私の物語」を披露。美しい歌声に会場は感動に包まれた。

　市教委は、ことし３月に策定した基本方針に基づき、来年４月に道内初の公立夜間中学「星友館中学校」を開校する。

　この日は、校歌の作詞・作曲を担当した半﨑さんによる校歌初お披露目イベントを実施した。

　「ショッピングモールの歌姫」として知られる半﨑さんは、これまで数々のメディアで取り上げられ、１７年の下積みを経て平成２９年４月にメジャーデビュー。自分の歌が自身より長生きすることを願い、歌が教科書に載ることを一つの夢に掲げている。

　校歌の制作に向けては、札幌の自主夜間中学である札幌遠友塾の受講生からの話を聞いたり、東京都の公立夜間中学を視察したりして、楽曲のイメージを練り上げた。

　また、今回、同じく札幌出身の音楽プロデューサー蔦谷好位置さんが編曲した。

　登壇した半﨑さんは、歌に込めた思いを吐露。「自分が生まれたこの街でこのような機会をいただけたことに大変感謝している。歌詞には、自分自身が主人公の物語を生きるというメッセージを込めた」と話した。。

　このあと、校歌「私の物語」を披露。半﨑さんの美しい歌声が会場いっぱいに響き渡った。

　このあと、半﨑さんが、秋元克広市長に校歌の歌詞をつづったパネルを手渡した。

　秋元市長は「生きることと学ぶことを大切にしたいという生徒の思いを優しく迎え、その希望を後押しするような歌になっている。これまで自主夜間中学で学んできた人々、これから星友館中学に入学する生徒たちの気持ちと一緒になって来年４月の開校を迎えたい」と述べた。

　このほか、この日誕生日を迎えた半﨑さんに秋元市長がサプライズで花束を贈った。

(札幌市 2021-12-15付)