道教委 各種支援員の配置状況 ICT支援員は22% 業務内容 授業活用法提案など
(道・道教委 2021-12-17付)

ICT支援員の主な業務内容表
ICT支援員の主な業務内容表(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、情報通信技術支援員(ICT支援員)、GIGAスクールサポーターの道内配置状況をまとめた。情報通信技術支援員の配置率は22%、GIGAスクールサポーターは37%。いずれも資格要件を課さずに募集している自治体が6割以上と多い。業務内容としては「機器の操作方法習得の支援」「授業の活用方法の提案」などを挙げる自治体が多かった。

 情報通信技術支援員は、各教育委員会が地方財政措置を活用して募集・配置。日常的な教員のICT活用を支援する。8月の学校教育法施行規則の一部改正に伴い、職務内容を、ICTを活用した授業支援、校務支援、環境整備支援、校内研修支援などと規定した。

 GIGAスクールサポーターは、国の補助金等を活用して配置する人材で、学校におけるICT環境整備の初期対応を技術的な側面から支援する。

 アンケート調査の実施時期は10月。回答自治体数は約9割に当たる163市町村。

 情報通信技術支援員の配置率は22%。配置方法は委託契約が54%、直接雇用が38%、その他8%となった。募集時の資格要件を課した割合は33・3%。

 GIGAスクールサポータの配置率は37%。配置方法は委託契約が88%と高く、直接雇用が10%、その他2%だった。募集時に資格要件を課した割合は31・5%となっている。

 業務内容(複数回答あり)をみると、情報通信技術支援員は、「ICT機器・ソフトウェアの操作方法習得の支援」「教職員への校内研修」「授業における効果的な活用方法の提案」の順に多かった。

 GIGAスクールサポーターは、「ICT機器等の使用方法の検討」「端末の使用方法や授業における活用方法の研修」「オンライン学習時の通信やハード面のトラブルのサポート」などと続いた。

 道教委は、支援人材の活用事例を紹介するリーフレットを作成して周知。情報通信技術支援員の事例では、IT企業に勤務した経験を有する町への移住者を任用する美瑛町教委、GIGAスクールサポーターと併用して学校を支援する北広島市教委を取り上げた。

 GIGAスクールサポーターの活用事例では由仁町教委を紹介。端末使用に関する児童生徒向けののレクチャーなど、具体的な業務内容や効果的な支援事例を示した。

(道・道教委 2021-12-17付)

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