札幌市教委　学校給食摂取基準　来年４月から改定　８～９歳児１０㌔㌍減少等

（札幌市 2021-12-23付）

令和４年４月からの札幌市学校給食摂取基準（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、令和４年４月から学校給食摂取基準を改定する。ことし２月に文部科学省が示した学校給食実施基準や市内の子どもの成長等を踏まえたもの。平成３１年４月に改定された現在の基準と比較すると、８～９歳の児童のエネルギーが１０㌔㌍減少、ビタミンＣは６～７歳を除き、５㍉㌘ずつ増加している。

　文科省が示す学校給食摂取基準は、厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準（２０２０年版）を参考とし、「食事摂取基準を用いた食生活改善に資するエビデンスの構築に関する研究」などの調査結果から算出したもの。小学３年生、５年生、中学２年生が学校給食において摂取することが期待される栄養量等を勘案し、児童生徒の健康の増進および食育の推進を図るために望ましい栄養量を算出している。

　摂取基準は、１人１回当たりの全国的な平均値を示していることから、児童生徒の個々の健康および生活活動等の実態ならびに地域の実情等に十分配慮し、弾力的に運用することが求められている。

　市教委では、文科省の示す摂取基準の改定を受け、ことし４月から検討協議を開始。市内の栄養教諭等が中心となり、市内の子どもの成長に関する統計などをもとに新たな摂取基準を策定した。

　新基準と現在の基準を比較すると、８～９歳児童のエネルギーが１０㌔㌍減少、たんぱく質と脂肪の割合に変更はなかった。

　ナトリウムは、６～７歳と１０～１１歳で０・５㌘ずつ減少、鉄は、中学校と高等支援学校で０・５㍉㌘ずつ増加した。

　ビタミンＡは、６～７歳で１０〓㌘減少、ビタミンＣは、６～７歳を除いた児童生徒すべてで、０・５㍉㌘増加している。

　食物繊維は、８～９歳が０・５㌘減少、中学校と高等支援学校では０・５㌘増加となった。

(札幌市 2021-12-23付)