道労働局　１１月末新規高卒者求職　内定率上昇、８０・７％に　未内定者は約４割の大幅減

（国 2022-01-12付）

　道労働局は、４年３月新規高校卒業者の職業紹介状況（昨年１１月末現在）をまとめた。求職者数は前年同月と比べ１０・３％減の５７８３人、道内求人数は１・７％増の１万５８９１人で、就職内定率は８０・７％となり、新型コロナウイルスの影響によって大きく落ち込んだ前年同月より９・３ポイント上昇した。

　新規高校卒業者にかかる選考開始・採用内定開始日は例年９月１６日だが、新型コロナウイルスの流行により昨年は１０月１６日に変更されたため、道労働局は「就職内定者数、内定率、未内定者数の前年同月との単純比較は難しい」と注意を促している。

　４年３月新規高校卒業者の１１月末現在の求職者数は前年同月と比べ１０・３％減の５７８３人。

　道内求人数は１・７％増の１万５８９１人で、産業別では製造業が８・２％増、建設業が６・１％増、宿泊業・飲食サービス業が４・６％増、医療・福祉が２・３％増。一方、生活関連サービス業・娯楽業は１９・９％減、卸売業・小売業は８・８％減となっている。

　地域別では北見が１８・９％増、千歳が１７・０％増、旭川が５・１％増など、全道２０地域のうち１２地域で前年同月を上回った。

　道内求人倍率は２・７５倍で、前年同月を０・３３ポイント上回った。

　就職内定者数は前年同月より１・４％多い４６６４人。男女別では、男子は２６０２人で２・３％の減。女子は２０６２人で６・５％の増となった。

　地域別では、岩見沢が４２・７％増、滝川が１２・７％増、旭川が５・２％増など、全道２０地域のうち１１地域で前年同月を上回った。

　就職内定率は８０・７％で、新型コロナの影響で７１・４％にまで落ち込んだ前年同月より９・３ポイント上昇。前々年の８３・６％に近づいた。男女別の内定率は、男子は８１・３％で前年同月を６・３ポイント、女子は７９・８％で１２・８ポイント上回った。

　未内定者は１１１９人で、前年同月に比べ３９・３％減。求職者数の大幅な減少もあり、過去１０年でも最少となった。男女別では、男子は５９７人で３２・９％の減。女子は５２２人で４５・３％の減。

　未内定者のうち道内の就職を希望している生徒は１０９２人（男子５８３人、女子５０９人）で、９７・６％となった。

　未内定者への支援については、就職支援ナビゲーター等が学校を訪問し、生徒への個別相談を行うほか、道および道教委との連携により、保護者に対して「ハローワークの利用推奨」「正社員とフリーターの違い」などを内容とした啓発文を高校経由で配布。

　また、道内８地域で就職面接会を実施する。札幌の就職面接会は今月２５日、ロイトン札幌で開催する予定。

(国 2022-01-12付)