新任校長対象新研修の概要判明　４月から講習動画配信　文科省　全国６千人対象に

（国 2022-01-24付）

　文部科学省が来年度開始する予定の新任校長オンライン集合ハイブリット研修の概要が明らかになった。全国の新任校長約６０００人を対象に、４・５月に講習動画を配信。委託先教育委員会でマネジメント能力向上の実践プログラムを実施し、来年３月のオンラインフォーラムで成果や分析を共有する。

　学校における働き方改革やＧＩＧＡスクール構想などの課題や施策を踏まえ、新任校長のマネジメント能力の一層の向上を図ることがねらい。新規の学校管理職研修の充実に向けた先導的プログラム形成事業として、４年度予算案に１９００万円を計上した。

　事業期間は３年間。年間を通して、①校長職の魅力や事業の趣旨・目的等に関する講習動画のライブ配信②委託教育委員会における新任校長向けのマネジメント能力向上の実践プログラムの実施③成果等を普及するオンラインフォーラムの開催―の３つの事業に取り組む。

　新任校長への講習動画は４月または５月の配信を予定。講習動画のオンデマンド配信にも対応する。

　委託先教育委員会では、国が提示する先導的研修の実践モデル・テーマに基づき、新任校長のマネジメント能力向上に関する実践プログラムを実施。校内チームを結成し、６・８・１２月の３段階でプログラムを実施する。成果と課題を検証・分析し、５年３月開催予定のオンラインフォーラムで共有する。

　取組の推進に当たり、文科省、教職員支援機構、教育委員会関係者、大学関係者で構成する協議会を設置。実践プログラムなど研修全体を立案するほか、委託先教委や新任校長を支援する。

(国 2022-01-24付)