後志局 仲良し活動成果交流会 自分発する言葉大切に いじめ・不登校未然防止を
(道・道教委 2022-01-24付)

 【小樽発】後志教育局は12日、児童生徒仲良しコミュニケーション活動奨励事業管内成果交流会をオンラインで開催した。小・中学校、高校計24校の児童会・生徒会役員の児童生徒77人が参加。各学校が、いじめの未然防止に向けて取り組んだ内容等について成果を交流し、いじめに対する意識の醸成やいじめ・不登校の未然防止を図った。

 管内の各校が、ネットトラブルやいじめの未然防止に向けて取り組んだ内容等について成果交流することで、管内学校における取組の成果や課題を検証するとともに、今後の方向性を明確にすることを目的に実施したもの。

 実践発表では、はじめに古平町立古平小学校の児童が、感染症対策を行いながらの縦割り班活動を行ったことを報告。「特に1年生が他の学年や先生と関わることで、安心して学校に通えるようになった」と話していた。

 倶知安町立倶知安中学校の生徒は、「学校祭に向けてのうちわづくりを通して、普段、話をしない仲間とも思いやりや感謝の気持ちを感じ合うことが出来た」。蘭越町立蘭越中学校の生徒は、「メッセージ企画をとおして、認め合うことの大切さを実感することができた」と発表。

 蘭越高校の生徒は、「縦割り班で冬季体育文化大会を実施することで、学年を越えた交流が増えた」と成果を報告した。

 つぎに、5つのグループに分かれて意見交流を実施。高校生が中心になりながら、他校の実践を聞き参考になったことや、自校の取組について紹介し、知見を深めた。

 最後に後志教育局の岸依美指導主事は、「縦割り班活動は一人ひとりの良さを発揮しながら、みんなと関わり、みんなでより良い学校生活をつくっていこうとすることができる活動」とし、「ぜひ今後も続けて欲しい」と強調。また、「自分が発する言葉を大切にして、素敵な言葉でいっぱいの学校にしてほしい」と呼びかけ、「各学校にはいじめ防止基本方針があるので、それをもとに全校で考える機会をつくって欲しい」と伝えた。

 後志教育局では管内各学校の取組をまとめた「実践報告集」を作成し、ホームページで公開する予定だ。

(道・道教委 2022-01-24付)

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