オホーツク局 教育長会議で所管事項 服務規律の保持徹底を 検証改善サイクル確立へ取組(道・道教委 2022-01-21付)
野上局長は全国学力・学習状況調査における管内の状況などを話題にあいさつ
【網走発】オホーツク教育局は18日、オンラインで第1回管内市町村教委教育長会議を開いた。各市町村教委の教育長や担当職員、教育局幹部ら24人が出席。各課担当者が所管事項について説明し、長谷川誠企画総務課長は教職員の服務規律の保持の徹底などを呼びかけた。眞田眞教育支援課長は全国学力・学習状況調査結果を踏まえ、検証改善サイクルの確立に向けた取組を一層充実させていくことなどを話した。
野上義秀局長は開会あいさつで、3年度全国学力・学習状況調査における管内の状況についてふれた。各学校の検証改善サイクルの確立、児童生徒の家庭学習習慣の確立などに課題がみられたことを示し、「各学校の課題に応じた支援を今後も推進していく」と述べた。
義務教育指導監所管事項については、谷川敦次長が代理で説明。学校経営指導訪問で明らかとなった成果や課題を示した。
長谷川企画総務課長は、教職員の服務規律の保持、4年度当初人事の概要、学校における働き方改革について説明した。
管内における学校職員の懲戒処分件数を報告。学校教育は児童生徒や保護者、地域住民との信頼関係の上に成り立っており、教職員には高い倫理意識が求められることを踏まえ、「飲酒運転の根絶に向けた取組はもちろん、服務規律の保持について、危機感を持って引き続き取り組んでほしい」と呼びかけた。
働き方改革については、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」にかかる取組状況調査の結果を紹介したほか、市町村立学校における時間外在校等時間の公表について協力を呼びかけた。
眞田教育支援課長は、3年度全国学力・学習状況調査結果、管内教育推進の取組にかかる評価の概要などについて説明した。
全国学力・学習状況調査結果について、小・中学校共にいずれの教科も全国・全道の平均正答率には届かなかったものの、「中学校国語で全国との差が縮まるなど、一部改善傾向がみられる」と報告。①検証改善サイクルの確立②学校全体で取り組む授業改善③地域・家庭と一体となった取組―の3点について、改善に向けた取組を推進するとした。
管内教育推進の取組について、今月まとまった本年度第2回評価結果の概要を示した。「“オールオホーツクで学力向上!”において、ロードマップを活用した授業改善や、ほっかいどうチャレンジテスト等による成果検証を進める」「特別活動や総合的な学習の時間など、教育課程に適切に位置づけるとともに、各教科等の関連を図りながら、学校の教育活動全体を通した取組を推進する」の項目で肯定的回答の割合が高かった。
一方、「新学習指導要領の趣旨を踏まえ、適切な教育課程を編成するとともに、各学校が教育課程に基づき、組織的かつ計画的に教育活動の質の向上を図る」「いじめ・不登校の未然防止に向けて、学校内外において児童生徒の主体的な活動を推進し、児童生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに、いじめ・不登校に対する支援として、学校外での学習活動等の適切な把握も含めたICT等を活用した学習支援や相談支援に関する取組の充実を図る」の項目で、前年度や本年度中間評価の結果を下回った。
そのため、教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成、児童生徒の望ましい人間関係構築に向けた取組を推進していくとした。
(道・道教委 2022-01-21付)
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