道教委 ミドルリーダー養成研 学校づくりの中核に 天笠千葉大名誉教授が講話(道・道教委 2022-01-21付)
来場とオンラインを併用して開催
【網走発】道教委は13日、網走市内のオホーツク・文化交流センターでオホーツク管内ミドルリーダー養成研修を開いた。千葉大学の天笠茂名誉教授が「ミドルに期待されるカリキュラム・マネジメント」と題して講話。全教職員がカリキュラム・マネジメントに取り組むことによって、学校の特色づくりを進めるため、20代半ばから40代にかけての“ミドル”のリーダーシップとコーディネートが不可欠と訴えた。
オホーツク管内教育委員会協議会教育長部会、オホーツク管内校長会が共催。オホーツク教育局が主管。
管内の公立小・中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校全校から校長、教頭、教諭等559人が来場またはオンラインで、また、全ての市町村教委の委員がオンラインで参加した。
文部科学省初等中等教育局の常盤木祐一教育課程課長が「最近の初等中等教育の動向」について講話。
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(中教審答申)、新学習指導要領、GIGAスクール構想の推進、小学校における35人学級の計画的な整備と高学年の教科担任制の推進、教員免許更新制、学校における働き方改革について解説した。
続いて、天笠名誉教授が「ミドルに期待されるカリキュラム・マネジメント」と題して講話。
カリキュラム・マネジメントは、管理職のみで行うことではなく、全教職員が参加・参画するものであり、その核となるのは授業であるとした。
学校組織において、20代半ばから40代にかけての“ミドル”には、「中間に立って両者をつなぐ役割、知的で創造的な経営の中核となる」「トップのビジョンを解釈し、エキスパートの持つ知を触発し、顕在化させ中間概念を実現させる」「校長のビジョンとリーダーシップのもと、育成しようとする資質・能力を明らかにしつつ、各教科等をつないで教育課程をデザインし、協働を働きかけ、実施を目指す」ことが期待されていると説明。
ミドルがそれらの役割を担う力の源泉がカリキュラム・マネジメントであるとした。
続いて、全教職員で取り組むカリキュラム・マネジメントについて、教科等横断、PDCAサイクル、経営資源の活用の3つの側面から解説。
「カリキュラム・マネジメントは、全ての教職員が何らかの形で関わることがポイント。それぞれの立場から学校の特色づくりに関わっていくことが必要」であり、そのことを若い教職員に理解してもらうよう働きかける役割がミドルには期待されていると指摘。「ミドルとしてのリーダーシップ、コーディネートが学校づくりには不可欠」と訴えた。
(道・道教委 2022-01-21付)
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