オホーツク局 冬の教育セミナー 管内11団体が実践発表 個別最適・協働的学び一体で
(道・道教委 2022-01-20付)

オホーツク局冬の教育セミナー
オンラインで70人が参加した

 【網走発】オホーツク教育局は12日、オホーツク冬の教育セミナーをオンラインで開いた。管内小・中・義務教育学校の教諭など約70人が参加。管内の教育研究団体11団体が実践などを発表し、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた取組を伝えた。

 8月にオンライン開催した夏の教育セミナーに続く第2弾。多数の教育研究団体があり、活発な活動が行われているという管内の特色を生かし、各団体と連携して管内教職員の資質・能力の向上を図ることを目的としている。網走地方教育研修センター、管内教育研究団体連絡協議会と共催。

 「“個別最適な学び”と“協働的な学び”の一体的な充実による資質・能力の育成」がテーマ。管内キャリア教育研究会など11団体が参加し、それぞれの実践や成果と課題を発表した。

 はじめに、網走地方教育研修センターで主任研究員を務める網走市立潮見小学校の沢田早生教諭が「学習指導要領の趣旨を踏まえた“個別最適な学び”と“協働的な学び”の一体的な充実にかかる授業実践」について説明した。

 同センターは、本年度から「主体的・対話的で深い学びの実現を目指した授業改善」を研修テーマに設定。個別最適な学び(指導の個別化、学習の個性化)、協働的な学びを一体的に充実させることによって、主体的・対話的で深い学びの実現を目指している。

 指導の個別化、学習の個性化、協働的な学びのポイントと実践事例を紹介し、主体的・対話的で深い学びの授業改善に向けて、「個別最適な学びと協働的な学びの両方の良さを理解し、単元を通して、また、1単位時間の中でバランスよく行っていくことが大切」と述べた。

 続いて、各団体による実践発表へ。ズームのブレイクアウトルーム機能を活用し、各ミーティングルームに自由に出入りできるように対応した。

 うち、管内キャリア教育研究会では、紋別市立渚滑中学校の栗本佳岳教諭がキャリアパスポートの活用などについて説明。スタディキャリア(学びの過程)とライフキャリア(生活の過程)の相互の関連を意識し、指導に生かしていく重要性などを示した。

 参加団体と講師はつぎのとおり。   =敬称略=

▽管内キャリア教育研究会=栗本佳岳(紋別渚滑中教諭)

▽オホーツク子どもの発達サポート教育研究会=高田保則(紋別小教諭)

▽学校図書館研究会inオホーツク=添田佐奈枝(北見西小教諭)

▽網走国語教育研究会=土谷亮祐(湧別小教諭)

▽管内算数数学教育研究会=野尻智(紋別小教諭)

▽オホーツク理科教育研究会=荒町菜々子(紋別潮見中教諭)

▽網走地区社会科教育研究会=鈴木航(斜里知床ウトロ学校教諭)

▽オホーツク地区生活科・総合的な学習教育連盟=西川祐平(北見南小教諭)

▽管内学校体育研究会=小野寺理香(北見常呂中教諭)

▽管内特別活動研究会=河合健弥(佐呂間小教諭)

▽管内学校づくり研究会=高橋拓也(網走潮見小教諭)

(道・道教委 2022-01-20付)

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