大空学園4年度開校で帯広市教委 全教科担任制 5年生から 1・2年生活で外国語活動検討
(学校 2022-02-18付)

 【帯広発】帯広市における施設一体型教育施設・大空学園義務教育学校の4年度開校に向け、教育課程が立案された。市教委では1~4年生で一部教科担任制、5年生以上で完全教科担任制を導入する予定。1・2年生活科で外国語活動を行い、3年生以上でふるさと教育を主とした「おおぞら市民学」を展開するなど、特色ある教育課程を検討している。

 大空学園義務教育学校は、大空小学校と大空中学校の統合による施設一体型教育施設。昨年12月時点で児童生徒489人の在籍を見込んでおり、義務教育9年間を初等部4年、中等部3年、高等部2年の3区分とする。

 教育目標は、「学校・家庭・地域で学び育み 夢をもって挑戦し続ける子供を育成する」と設定した。

 初等部では学級担任制を主としながらも、一部で教科担任制を導入する予定。1・2年生で教科担任を配置する場合は、チーム・ティーチングによって複数指導体制を取ることで、児童の実態に配慮した円滑な授業展開を心がける。中等部・高等部は完全教科担任制とする見通し。

 特色ある教育課程として、1・2年生活科では、「英語の遊び時間」として外国語活動の時間を確保することを立案。母国語と外国語のバランスを考慮し、1~3年は国語の時数を増加させることを検討している。

 3~9年生においては、おおぞら市民学と称し、地域をより身近に考えるふるさと教育やキャリア教育を行う計画を立てている。

 1校時当たりの授業時間は、初等部45分、中等部・高等部50分とし、始業がそろう授業では異学年交流や教員の乗り入れ授業も可能とした。

 部活動に関しては、少年団のある競技は一貫指導として交流練習を行う予定。少年団のない競技および部活動は、技術力向上や異学年交流を目的に5~6年生の参加も考えている。

 検討している教育課程の概要はつぎのとおり。

▼特色ある教育課程「レインボー・プログラム」

▽学びの専門性

・多くの目で育てる教科担任制の実施

・9年間を貫いた総合的な学習の時間の実施

・ICTによる「個別最適化」学習の展開

▽社会との連携

・地域に開く特色ある生徒会・自治活動

・身に付けたい金銭・消費者教育

▽系統的な国際理解教育

・9年間の国際理解教育と英語教育

▽市民学の地域化

・大空の地域に学び、地域とつくるおおぞら市民学を通したSDGsの実践

▽特別支援教育の最適化

・就学に向けたきめ細かな教育相談

▽部活動の体系化

・地域と共に進める5年生からの部活動体験活動

・文化系部活動の充実

▽行事の合同化と効率化

・9年間の対効果を考えた行事展開と一貫校ならではの異学年交流

▼テスト等形態

▽初等部=単元テスト

▽中・高等部=定期テスト(中間・期末)、TOEFL Primary実施

▼児童・生徒会等

▽おおぞら委員会(初等部)

・初等部を中心とした集会活動やレクを企画・運営

▽大空学園児童生徒会(中等部)

・校内生活に関わる活動

・児童生徒会と共に文化委員会、環境委員会など5つの委員会で組織

・8~9年生は顧問として所属し、活動に参画する

▽大空学園自治会(高等部)

・大空地区の発展のために持続可能な取組を企画・運営する

・9年生は卒論発表会で自治会活動のプレゼンテーションを行う

(学校 2022-02-18付)

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