田中学園立命館慶祥小が４月に開校　世界に挑戦する１２歳育成　国際･学力･スポーツ柱に

（学校 2022-03-03付）

図書機能を併設したホール型ライブラリー

　学校法人田中学園が運営する田中学園立命館慶祥小学校が４月に開校する。元プロ野球選手の田中賢介氏が理事長を務める同校は「世界に挑戦する１２歳」を学校目標に、１年生からの英語イマージョン教育など、実践的かつユニークな教育を展開する。

　同校は、元北海道日本ハムファイターズ選手の田中氏が理事長を務める田中学園が学校法人立命館と提携して設立する私立小学校で、住所は札幌市豊平区西岡。元札幌大学研修センターを改修して新設した。規模は鉄筋コンクリート造地上３階地下１階建て。

　「国際教育」「確かな学力」「スポーツ＆アート」を教育の柱に設定。１年生からの英語イマージョン教育は、体育・音楽・図工・情報など実技教科も全て英語で学習。授業は毎回、専科の日本人教員とネイティブ教員が協働で行う。

　ICT教育も、低学年から実用的に使いこなすための正しい知識と技術習得をスタートする。また、複数の教科を統合し探究活動を行う教科横断型授業LINKでは、仲間とともに問題解決に取り組む中で、習得した知識を実践し“本当に使える知識”へと高める。

　このほかにも、一人ひとりに合わせた個別最適な学習や、縦割による異年齢教育などを展開。高学年では、自分の興味や目標に合わせた海外研修を実施。１週間程度の体験型から２ヵ月間に及ぶ自立型まで選択できる。

　放課後は「習い事」と「学童保育」の２通りが可能。

　習い事は、囲碁、キッズヨガ、コーラス、柔道、将棋、書道、そろばん、造形、ダンス、チア、中国語、バイオリン、フランス語など。

　学童保育は、職員の管理のもと安全に、宿題や自習、読書等ができる。

　校舎は、壁をなくしコミュニケーションが図りやすい職員室や、図書機能を併設し読書や集会、発表など多目的に使えるホール型ライブラリー、２階と３階をネット遊具でつなぎ、生活の中で運動ができる場とした「ネットステップ」など工夫が満載。

　教室は、前面の壁一面がホワイトボードで、固定されない多様な学びができ、冷暖房完備。屋外運動場は、少しでも長い間使えるよう人工芝とした。

　同校は１学年２クラスで、各クラス２６人の少人数制。初年度は１～４年生までを募集し、６年度から全学年体制となる。

　４月６日に学年ごとに入学式を挙行する予定。

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２階と３階を行き来できるネットステップ

(学校 2022-03-03付)