南幌高　オリジナル曲等完成　希望胸に　卒業式で披露　秋の閉校式に向け象徴に

（学校 2022-03-04付）

オリジナルキャラクター「いっちー」も誕生

　【岩見沢発】５年３月閉校予定の南幌高校（矢橋佳之校長）は、“最後の一瞬まで輝き続ける南幌高校”の実現に向け、同校の記憶を永遠にとどめるための活動「南高ｆｏｒｅｖｅｒプロジェクト」としてオリジナルキャラクターとオリジナルソングを完成させた。オリジナルソングは１日の卒業式で挿入歌として披露。今後も今秋実施予定の閉校記念式典に向け、同校の象徴として活用する予定だ。

　同校には美術・イラスト部、軽音楽部が存続していたが、人数が少なく、活躍の場が限られていた。そこで、２年春に矢橋校長が同校のオリジナルキャラクター、オリジナルソングの作成を依頼した。

　こうした経験のなかった生徒たちにどのような流れで作成すればよいか指導を仰ぐため、星槎道都大学の講師やシンガーソングライターの知人に依頼し、完成にこぎ着けた。

　オリジナルキャラクターは、校地内に植樹され南幌町の町木でもあるオンコ（イチイ）の実をモチーフに作成。同校校章の星形を顔の輪郭に取り入れ「いっちー」と命名した。すでに学校祭のポスターなどで同校の顔として活躍している。

　オリジナルソングのタイトルは「いつか軌跡となる道へ～南の空へ向かって」。入学直後の緊張感が互いの努力で認め合い、感謝し合えるよう成長できたことを振り返りつつ、希望を胸に未来へ羽ばたこうとしていく青春模様を表現した曲に仕上がった。

　卒業式当日、これらの作成に携わった３人の卒業生に感謝状を渡すとともに、オリジナルソングを挿入歌として卒業生の３年間を振り返る映像を上映。生徒・保護者らに披露した。卒業生たちは感慨深げに見入っていた。

　同校では「オリジナルキャラクター、オリジナルソングともに当初プロジェクトを始めたときに想定していたものよりもはるかに素晴らしいものができた」とし、今秋実施予定の閉校記念式典に向け、同校の象徴として活用していく考え。

(学校 2022-03-04付)