わが村は美しく運動コンクール　帯広農高が優秀賞受賞　今後の活動に向け士気高め

（学校 2022-03-03付）

表彰状を手に笑顔を見せる生徒たち

　【帯広発】道開発局主催の「わが村は美しく―北海道」運動第１０回コンクール帯広ブロックの優秀賞（開発局長賞）に、帯広農業高校（大関俊郎校長）食品科学科地域資源活用分会が選ばれた。２月２５日の表彰式では、開発局帯広開発建設部の髙橋雅一次長が表彰状を授与。生徒たちは地域貢献への実感を持ち、今後の活動に向けて士気を高めた。

　わが村は美しく―北海道運動は、自然的・社会的・歴史的に特徴のある景観を形成してきた本道の農山漁村がより美しくあるため、地域の魅力と活力を高めようとする住民主体の活動を見いだし、広く発信し、波及させていくことで、農山漁村の振興を目指すもの。

　同校は例年、食品製造や

課題研究などの科目を関連づけ、生徒が商品を開発。４年連続で北海道食品機能性表示制度「ヘルシーＤＯ」に認定されている。

　今回、食品科学科地域資源活用分会に所属する１５人は、産・学・官・金融の４者連携によって活動を進めた。十勝で製造されている機能性オリゴ糖ＤＦＡⅢを配合した飲むヨーグルトを開発。乳酸菌の成長効力やカルシウムの吸収促進によって、丈夫な身体づくりに寄与し、健康寿命を延ばすことを目指している。

　この日、髙橋次長らが来校。表彰に当たり、地域課題やＳＤＧｓなど将来性のある活動や、毎年新たな商品を開発する継続性などが評価されたことを伝えた。「今後も活発に取り組んでほしい」と期待を寄せ、表彰状とのぼり旗を手渡した。

　式に出席した生徒４人は、「地域のためになっている実感が湧いた」「幅広い年代の人たちに飲んでほしい」と話した。次年度は開発商品の販売に取り組む。「地元の人たちと連携して活動していきたい」と展望を語った。

　大関校長は生徒たちを祝福し「今後も地域を愛し、支える人材を育てていきたい」と述べた。

(学校 2022-03-03付)