安全対策必要な通学路　最終報告　１５１市町村１７６４ヵ所　道教委　学校所管９９％対策完了へ

（道・道教委 2022-02-28付）

　道教委は、学校の通学路の合同点検結果（１２月末時点、最終報告）をまとめた。「車道と歩道の区別がない」「車両の速度が速い」などの状況で対策が必要な通学路の個所は、札幌市を除く１５１市町村で計１７６４ヵ所。学校・教育委員会が所管する対策必要個所は１５２４ヵ所で、うち６７・５％に当たる１０３０ヵ所で対策が完了。本年度中に全体の９８・６％で対策が完了する予定となっている。

　２４日の道議会文教委員会で報告したもの。

　昨年６月に千葉県八街市で下校中の児童５人が死傷した交通事故の発生を受け、政府は通学路における合同点検の実施を各市町村に要請。各市町村は域内の学校からの報告を受け危険個所を取りまとめるとともに、通学路交通安全プログラムに基づき道路管理者・地元警察署による合同点検を実施して対策を講ずべき個所を抽出した。

　対策が必要な個所を有する道内の自治体は札幌市を除き１５１市町村で、１０月末時点から２市町村増加。

　学校がリストアップした危険個所のうち、市町村、道路管理者、地元警察署等との合同点検で対策が必要とされた対策必要個所は１７６４ヵ所で、「車道と歩道の区別がない」「車両の速度が速い」「大型車両の交通量が多い」などの状況があった。

　学校・教育委員会が担当する対策必要個所は９３ヵ所増の１５２４ヵ所となり、このうち対策済みが１０３０ヵ所、本年度中に対策を実施する予定の個所が４７４ヵ所となった。

　残る２０ヵ所においては本年度に交通安全教育を実施し、次年度から注意喚起の看板設置や樹木伐採などの対策を実施する予定。

(道・道教委 2022-02-28付)