道教委　授業改善チーム活用事業　映像版実践資料を公開　指導と評価の一体化など

（道・道教委 2022-02-28付）

　道教委は、３年度授業改善推進チームが作成した映像版実践資料をユーチューブで公開した。「指導と評価の一体化」と「１人１台端末の活用」を目指した授業改善の実践事例を１０分程度の映像にまとめたもので、地域の研修会や校内研修、日常の授業づくりでの活用を期待している。

　映像版実践資料（以下「動画」）は、授業改善推進チーム活用事業の配置校・連携校の優れた実践を動画による実践資料とすることで、全道の学校が児童生徒の学力向上に向けた取組を一層充実させることを目的に初めて作成したもの。

　内容は、本年度重点の「指導と評価の一体化による授業改善」と「１人１台端末を活用した授業改善」で作成した動画は計５本。

　指導と評価の一体化は、根室市チームの小学校５年国語「大造じいさんとがん」（C読むこと）、苫小牧市・白老町チームの小学校５年算数「三角形や四角形の角」（B図形）、旭川市中学校数学チームの中学校２年数学「箱ひげ図」（Dデータの活用）の３本。

　端末を活用した授業改善は、旭川市端末活用チームの小学校・中学校チームが作成した「小学校における１人１台端末を活用した授業の実際」と「中学校における１人１台端末を活用した授業の実際」の２本。

　いずれも実際の授業実践の映像と、ナレーションや文字による解説で構成しており、指導と評価の一体化についての動画では「努力を要する」状況にある児童への手立てと変容などを、実際の授業のシーンから具体的に学ぶことができる。

　また、１人１台端末の活用では、小学校１～６学年の国語科、社会科、算数科、生活科、図画工作科、外国語科、総合的な学習の時間を取り上げ、１年生活科では、アサガオの写真をタブレットで撮影し、マークアップで葉の形をなぞることで、葉の形の細かい部分にも気が付くことができた場面などを紹介。

　中学校では、クラウドサービスやアプリケーションの活用方法のほか、協働的な学習の充実に向けた端末活用の実際を紹介。テーマに沿ってグループでプレゼンテーション資料を作成する様子を紹介している。

　道教委は、２１日に各市町村教委（各小・中・義務教育学校）などに映像版実践資料を紹介するリーフレットを送付。掲載したQRコードおよびURLによって、教育関係者限定で動画を視聴できる。

　義務教育課は「教職員を対象とした研修会や、各小・中学校における校内研修、日常の教材研究等の際に積極的に活用してほしい」と呼びかけている。

(道・道教委 2022-02-28付)