文科省　ＳＳＨ４年度内定校　北見北斗高など３校　科学人材育成へ研究推進

（国 2022-03-30付）

　文部科学省は、スーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）の４年度内定校を公表した。道内からは札幌啓成高校、北見北斗高校、市立札幌開成中等教育学校の３校が内定。高校生と研究者がオンラインでつながる教育システムの構築、国際社会の創造に貢献する科学技術人材の育成、国際バカロレアに基づく６年間の教育プログラムの実践にそれぞれ取り組む。

　ＳＳＨ支援事業は平成１４年から開始。先進的な理数系教育を実施している高校等を指定校とし、将来のイノベーションの創出を担う科学技術関係人材の育成を図っている。

　指定期間は原則５年で支援額は年間６００～１２００万円。３年度から予算支援のある事業枠のほか、予算支援はないが各地域での理数系教育の拠点となる認定枠を設置している。

　４年度に向けては１０５校から応募があり、外部有識者による書面やヒアリング審査を経て６０校が内定。科学技術人材の育成に関する一層の取組を行う「科学技術人材育成重点枠」に内定した札幌啓成高は、国際的な科学技術系リーダーの育成に向け、高校生と研究者が日常的にオンラインでつながる「国際共同教育」を実施する教育システムの構築に着手する。

　新規性のある教育課程の研究開発を実施する「開発型・実践型」には、北見北斗高と市立札幌開成中等が内定。前期に続きⅡ期指定となる北見北斗高は、オホーツク圏の地域環境を活用した科学教育プログラム「北斗グローカルサイエンスプランⅡ」の研究開発を推進。大学、民間企業等と連携した教育プログラムを通し、持続可能な国際社会の創造を科学技術によって実現できる人材の育成を目指す。

　市立札幌開成中等は、グローバル化に対応した素養・能力を育成する教育プログラム、国際バカロレアに基づく６年一貫の課題探究的な教育プログラムの実践に取り組む。

(国 2022-03-30付)