環境省　小・中向け教材　脱炭素社会の知識習得　特設サイトに公開 授業案等も

（国 2022-04-07付）

ＥＳＤの実践の参考となる「学びの地図」（クリックすると拡大されます）

　２０５０年カーボンニュートラルの実現に向けて脱炭素の動きが加速する中、環境省は小・中学校での環境教育に役立つ教材「みんなで変える地球の未来～脱炭素社会をつくるために」を作成した。地球温暖化や脱炭素社会の基礎知識を学べる動画教材などを特設サイトで公開している。

教材は「脱炭素教材」「学びの地図」で構成している。

　脱炭素教材は小学校低学年向け、中学年・高学年向け、中学校向けの動画教材を用意しており、地球温暖化が起こる仕組みを学んだり、脱炭素社会へ向けてできることを考えたりする内容。小学校低学年向け以外は授業案や板書例、ワークシートがある。

　学びの地図は、各教科で扱う環境教育の内容を整理し、持続可能な開発のための教育（ＥＳＤ）のモデルプログラムと関連づけて一覧化した。各地域での実践記録を掲載している。

　総合的な学習の時間などでの活用を想定。石田好広目白大学教授や多摩市立連光寺小学校校長らが指導内容や教材を検討し、授業案を取りまとめた。

　同省は今後、教材の紹介用パンフレットを作成し、都道府県・市区町村教委に送付する予定。

(国 2022-04-07付)