体力・運動能力調査結果　各管内の状況　第１３回　釧路　ＩＣＴ活用事例を普及

（国 2022-04-06付）

体力合計点の全国との差とその推移（クリックすると拡大されます）

分析　小学校

【５４校、児童数１５４０人】

▼実技

　体力合計点は、全国と比較して男子が０・１９ポイント、女子が０・６７ポイント高い。

　種目別で全国を上回ったのは、男女共に５種目である。

　体力合計点は、男女共に３年続けて全国を上回っている。

▼質問紙

　「授業以外で全ての児童の体力・運動能力の向上に係る取組を行った」と回答した学校の割合は、９２・６％（全国比プラス２０・９ポイント）であり、「授業以外で、運動やスポーツを１週間に４２０分以上している」と回答した男子児童の割合は、５５・２％（同プラス７・２ポイント）、女子児童の割合は、４１・１％（同プラス１２・８ポイント）となっている。

分析　中学校

【３７校、生徒数１５４９人】

▼実技

　体力合計点は、男子が１・１８ポイント、女子が３・８８ポイント低い。

　種目別で全国を上回ったのは、男子が２種目、女子が１種目である。

　体力合計点は全国を下回り、差は男女共に拡大傾向にある。

▼質問紙

　「これまでの調査結果を踏まえて、授業等の工夫・改善を行った」と回答した学校の割合は、７８・４％（同プラス２２・４ポイント）であるが「保健体育の授業は楽しい」「保健体育の授業で、自分の動きの質が向上していることを実感することがある」と回答した生徒の割合は、男女共に全国を下回っている。

改善点

▼健やかな体

　「感染症への対応など健康教育の充実」については、小・中学校とも前年度より改善しているが「検証改善サイクルの継続的な推進」については、小学校は改善したものの、中学校は評価が低下しており課題が見られる。

　管内指導主事研修会および管内指導室長会議等に基づいたＰＤＣＡサイクルの確立を継続的に推進するように働きかける。

　学校教育指導等において、体育エキスパート教員巡回指導事業および体育専科教員活用事業の成果の普及を図る。

▼教職員の資質・能力の向上

　「教員育成指標に基づく教員研修の充実」「ＩＣＴ活用にかかる研修の充実」ともに小・中学校とも前年度より改善しているが、目標値には満たないことから、引き続き授業でのＩＣＴの効果的な活用に向けた取組に課題が見られる。

　管内指導主事研修会および管内指導室長会議において、学校がテクニカルサポート事業、学校サポートプランなど各種研修の機会を積極的に活用するよう働きかけるとともに、ＩＣＴ活用にかかる研修会の充実を図る。

　体育エキスパート教員による授業公開および実技研修会について広く周知し、管内教員に参加を呼びかけるとともに、ＩＣＴの効果的な活用事例の普及を図る。

▼学びを支える家庭・地域

　「望ましい生活習慣の定着を図る取組の推進」「コミュニティ・スクールおよび地域学校協働活動の取組の充実」ともに小学校の「望ましい生活習慣の定着を図る取組の推進」を除き、前年度より評価が低下しており課題がみられる。

　社会教育指導班と連携し、管内社会教育主事等研修会等において、家庭における運動習慣の確立や児童生徒の体力向上に向けて協働して取組を推進するよう働きかける。

　学校教育指導等において、望ましい生活習慣の定着に向けた小・中学校が連携した取組や家庭と連携した取組の効果的な事例の普及を図る。

(国 2022-04-06付)