常習的、隠ぺいを追加　学校職員の懲戒処分指針改正　札幌市教委　体罰区分に

（札幌市 2022-03-31付）

　札幌市教委は、学校職員の懲戒処分に関する指針を改正した。改正後は、体罰と不適切な指導の２つに区分。これまで免職の対象となっていた児童生徒の死亡や後遺症が残る障害を負わせる体罰に加え、常習的な体罰や事実の隠ぺい行為なども免職対象となる。

　現行の指針では、児童生徒の死亡や後遺症が残る障害を負わせる体罰が免職または停職の対象となっている。その他の体罰については、停職、減給または戒告となっている。

　一方で、学校現場において体罰等の不祥事が依然として発生していることを踏まえ、指針を改正することにした。

　改正後の指針では、体罰と不適切な指導の２つの区分を示した。体罰の区分では「児童生徒に常習的に、もしくは態様が特に悪質な体罰をし、または体罰を行った事実を隠ぺいした職員は、免職、停職または減給とする」ことを追加した。

　不適切な指導では「児童生徒に著しく不適切な指導または言動をした職員は、停職、減給または戒告とする」とした。

　新たな指針は４月１日から適用となる。

(札幌市 2022-03-31付)