４年度サタデースクール実施方針　平日・教育課程内でも可　所要３０分以上に引下げも

（札幌市 2022-03-31付）

　札幌市教委は、４年度サタデースクール事業の実施方針を決定した。２８日の社会教育委員会議で示したもの。プログラムの実施日を学校休業日に限定せず、平日や教育課程内に設定することが可能に。また、１回当たりのプログラム所要時間を、これまでの２時間以上から３０分以上に引き下げ、より連続性のある学びの実現につなげていく。

　事業は、文部科学省が全国的に推進している地域学校協働活動の一環。体験活動などのプログラムを通して地域と学校との連携・協働の仕組みを整えるなど、地域全体で子どもを育む環境づくりを目指している。

　サタデースクールはこれまで、土日や長期休業期間などの学校休業日に実施。児童生徒にとっては部活動や習い事との重複、プログラムの企画・運営を担当する地域人材にとっても余暇の減少などが課題となっていた。

　こうした状況を踏まえ、４年度からは平日や教育課程内でのプログラムを試行することとした。

　実施方針をみると、プログラムでは、児童生徒による地域へのボランティア活動や音楽部活動等の演奏会なども位置付けることを可能とした。

　１回当たりのプログラム所要時間は、２時間以上から３０分以上に変更。教育課程内や放課後に短時間でも実施できる。

　プログラムを企画・運営する運営協議会は、学校関係者による窓口担当者のほか、協議会事務局の代表者１人、地域人材等によるコーディネーターに加えて、会計担当を新たに設置する。

　協議会への委託料は、単独協議会・連携協議会ともに１時間当たり１万５０００円。上限は単独が３０万円、連携が４５万円とした。

　市教委は、今回の変更を踏まえ、地域の教育力を生かした多様な学びの場に参加する児童生徒の増加などに期待している。

(札幌市 2022-03-31付)