もっとできる　もみじ台南中　３年度閉校の札幌市立学校

（札幌市 2022-03-31付）

もみじ台南中の校舎

　札幌市立もみじ台中学校と、もみじ台南中学校の統合に伴い、きょう３１日でもみじ台南中が閉校する。惜しまれながらも４３年の歴史に幕を閉じるもみじ台南中がこれまで行ってきた教育活動を振り返る。

　もみじ台南中（大川博校長）は、昭和５４年にもみじ台中を母体校として開校。学校スローガン「もっとできる　みんなでできる　なんでもできる～も・み・なんはチャレンジ」のもと、様々な教育活動を展開してきた。

　ピーク時には９１３人の生徒が在籍し、これまでに約６０００人の卒業生を送り出した。

　この４３年間でソフトボール部で７回、陸上部で３回、スキージャンプ競技で１回、中体連の全国大会に出場。文化系でも、英語暗唱大会での全市優勝や、吹奏楽コンクール札幌地区金賞受賞など輝かしい記録を残してきた。

　一方で、平成元年を境に生徒数は緩やかな下降線をたどり、令和３年度には１００人を下回るまで減少。同時期にもみじ台中でも生徒数の著しい減少傾向が見られたことから、子どもたちのより良い教育環境整備の実現のため、保護者や地域の要望を受け、２校の統合が決定した。

　統合決定後は、それまで以上に教職員が一丸となって、少人数、小規模校だからこそできる一人ひとりに寄り添った指導を意識。様々な工夫を凝らしながら「子どもたちの学びを止めない」「学びの質の向上」を目指して各教育活動に取り組んできた。

　１１日の閉校式で大川校長は、１・２年生に向けて「４月からもみじ台中学校での新たな中学校生活が始まる。今よりも高みを目指して挑戦し続ける心、みんなで力を合わせて困難なことにも立ち向かっていく強い心、最初から無理だと諦めないで粘り強く頑張る心を持ち、自分にとっての最高の中学校生活を送って」と激励。３年生に対しては「それぞれの場所で新たな一歩を踏み出す。これまで学んできたことを糧に真っすぐに自分の選んだ道を歩んでほしい。自信を持って新しい環境で、輝かしい未来を切り開いて」とエールを送った。

(札幌市 2022-03-31付)