第１回道南ブロック高・特校長研究協　生徒育成　地域で共有を　柴田渡島局長　連携の大切さ説く

（道・道教委 2022-04-20付）

本年度の事業実施要項や校内研修支援プランも紹介

　【函館発】道教委と渡島教育局は１５日、渡島合同庁舎で第１回道南ブロック高校長・特別支援学校長研究協議会を開いた。渡島・檜山管内の公・私立高校と特別支援学校の校長３５人が参加。高校、特別支援学校における教育行政上の課題について深見亘教育支援課長と工藤淳高校教育指導班主査から説明を受け、研究協議を行った。深見教育支援課長らは学習指導要領改訂に伴う移行期間の注意点を解説したほか、渡島局協力による校内研修の積極的な活用を呼びかけた。

　開会に当たり渡島局の柴田亨局長があいさつ。本年度重点的に取り組むスローガンと５つの行動指標について説明した上で「学校における様々な課題を解決するためには、教育局、地域と連携を深め、取組を進めていくことが大切。地域ぐるみで生徒の育て方を共有し、協力しながら、校長のリーダーシップを発揮してほしい」と期待を寄せた。

　教育支援課所管事項では、深見教育支援課長が公立高校入学者選抜や道教育推進計画、新学習指導要領について解説。

　新学習指導要領とＩＣＴを活用した効果的な授業実践について「学びにおける時間・距離などの制約を取り払うことができる」「知見の共有や生成が可能となる」などと利点を挙げ、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や家庭、地域と連携したオンライン教育の必要性を強調した。

　研究協議に移り、工藤高校教育指導班主査が高校教育指導班における重点事項を説明。本年度の高校・特別支援学校経営指導日程を示すとともに５年度教科書採択のスケジュールについて確認し、正確な教科書採択に向けてチェックリストを活用するよう求めた。

　高校学習指導要領の改訂に伴う年次進行での実施における学習指導については、教科や学年に応じた観点別評価に留意するよう促した。

　このほか、成年年齢引き下げ等を踏まえた取組や生徒指導・学校安全事案について解説し、生徒の自殺予防に向け「ゴールデンウイーク前後の心の動きを捉えて」と呼びかけた。

(道・道教委 2022-04-20付)