文理分断から脱却 大学改革へ協力を 文科相メッセージ
(国 2022-05-26付)

 文部科学省は24日、末松信介大臣のメッセージ「進学者のニーズや人材需要に対応するための学部再編と理系女子学生の活躍促進について」を発表した。文理横断的な大学入学者選抜への転換に向け、大学を目指す生徒、保護者、学校の教職員らに理解と協力を呼びかけた。

 メッセージでは、初等中等教育段階で高い資質・能力が育成されながらも大学で伸長させる環境が十分に整備されていない要因として、高校段階での理系離れや社会全体に通底する男女の違いに基づく先入観などの要因を指摘。現在35%にとどまっている自然科学分野を専攻する学生の割合を5割程度まで引き上げて文理分断教育からの脱却を図るとし、理解と協力を求めた。

 教職員に対しては、早期からの文理分断教育からの脱却と文系・理系の枠を超えた学びの推進、男女の違いに基づく先入観の排除を要請した。

 末松大臣は24日の記者会見で、今後、課題を踏まえた改革に取り組む大学を支援するほか、産学官総掛かりで学生を応援する社会の実現に向けた意見交換の場を設定する考えを示した。

(国 2022-05-26付)

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