札幌市教委　ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮ　大切にされている　実感できる学校を　学校教育の重点などで講義

（札幌市 2022-05-27付）

集合形式で初開催となった

　札幌市教委は２０日、市生涯学習総合センターちえりあで、４年度「ＳＡＰＰＯＲＯ　ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮ」を初の集合形式で開催した。学校教育の重点や教員としての心構えをテーマにした講義などを実施。子どもたちが「自立した札幌人」に成長するための指導について理解を深め、教員としての資質・能力の向上に努めた。

　ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮは、臨時的任用教員（時間講師を除く）を対象に３年度から開始した研修。教職への自覚と使命感を養うとともに、学校教育における基礎的・基本的な知識および技能を身に付け、実践的指導力の向上を目的としている。

　研修は、初任段階研修の講座「学習指導研修」の一部として行うもの。受講者は全体共通研修２回のほか、７月から来年１月の期間内に選択研修３回に参加する。

　昨年は新型コロナウイルス感染症の影響によって、全ての研修がオンラインやレポート等の提出となった。

　２０日は、初回の全体研修を初めての集合形式で開催。各校種から約１３０人が参加した。

　研修に関する説明のあと、市教委学校教育部教育課程課の鈴木圭一企画担当係長が講話。市の学校教育の重点について説明した。

　鈴木係長は冒頭、市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」について「社会では、学校教育で育まれた見方や考え方を活用して、課題を解決する力が必要になる」と述べ、各教科や学校生活での学びが子どもの将来につながるとした。

　学校教育の重点では、５つの柱を支える基盤となる「人間尊重の教育」の重要性を強調した上で「子ども一人ひとりが“自分が大切にされている”と実感できる学校づくりを意識してほしい」と強く呼びかけた。

　このほか、小中一貫教育やＩＣＴの活用、課題探究的な学習など、市が重点としている指導等について説明した。

　このあと、服務規律に関する講話や課題探究的な学習を取り入れた授業に関する演習を通して、教員としての資質・能力の向上を図った。

(札幌市 2022-05-27付)