札幌市中央図書館 2年度読書活動アンケート調査① 児童生徒 本好き8割 1ヵ月11冊以上 小学生最多(札幌市 2022-06-06付)
札幌市中央図書館は、2年度に実施した読書活動についてのアンケート調査の結果を公表した。さっぽろ読書・図書館プラン2022の策定に当たり、基礎資料としての活用を目的に、2年7月に行ったもの。調査対象は児童生徒や幼稚園等の保護者ら合わせて5867人。子どもや家庭の読書週間、図書館の利用状況をまとめている。各項目の結果を連載で紹介する。
▼回収結果
児童生徒の有効回収数は、小学生が737件で91・4%、中学生が716件で86・2%、高校生が593件で90・4%。
一般は、保護者が475件で40・5%、来館者が82件で69・3%、住民基本台帳から無作為抽出した一般市民が349件で29・1%だった。
▼児童生徒の本の好き嫌いについて
全ての児童生徒において「好き」が最も高くなっており、「好き」「どちらかというと好き」の回答は全校種で8割程度を占めている。
本を好きになった理由では、全校種で「家に本があった」が最も高く、小学生が50・0%、中学生が40・4%、高校生が37・2%だった。
一方で「どちらかというと嫌い」「嫌い」の回答割合の合計は、小学生が12・1%、中学生が20・1%、高校生が15・5%となった。
次いで、小学生では「ちいさい頃家族などに読んでもらった」が40・0%、中学生と高校生は「学校等で読書の時間(朝読書)があった」がそれぞれ38・5%、34・0%となっている。
全体の結果をみると、校種別で回答項目の割合に大きな差は見られなかった。
▼1ヵ月間の読書量
小学生は「3~6冊」が28・8%で最多となったほか「11冊以上」の回答が20・5%で、中学生の8・8%、高校生の2・4%と比較して非常に高い結果となった。
中高生では「1~2冊」の割合が、それぞれ38・0%、42・8%で最も高くなった。
「読んでいない」の回答割合は、高校生が33・1%で最多。小学生は9・8%、中学生は14・5%だった。
▼1ヵ月の漫画・雑誌の読書量
小中学生では「11冊以上」がそれぞれ、35・4%、26・4%で最も多かった。一方で、高校生は「1~2冊」が26・8%で最多となった。
「3~6冊」「7~10冊」の回答割合では、校種ごとで大きな差はなかった。
また「読んでいない」と回答した割合をみると、高校生が29・0%で最も高く、次いで、中学生が17・7%、小学生が11・1%という結果となった。
▼電子書籍の利用の有無
「読んだことがある」の割合が全校種で最多。小学生が42・3%、中学生が54・6%、高校生が70・3%となり、年齢が上がるにつれ上昇する結果となった。
「知っているが、読んだことはない」の割合は、小学生が30・5%、中学生が32・8%、高校生が27・3%だった。
(札幌市 2022-06-06付)
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