石狩局　学力向上組織力強化会議　学校経営方針が鍵に　指導内容重点化等で実践発表

（道・道教委 2022-06-07付）

オンラインで協議を行った

　石狩教育局は５月２５日、学力向上推進事業における第１回組織力強化会議をオンライン開催した。管内の小・中学校長および義務教育学校長ら９７人が参加。全国学力・学習状況調査の活用や指導内容の重点化を図る取組の実践発表などを通して、管理職としての資質向上を図った。

　管内学力向上ロードマップに基づく管内の重点的な取組や、各学校における学力向上に向けた取組の方向性に当たり共通理解を図るとともに、管理職のリーダーシップによる校内の在り方について理解を深めることを目的としている。

　はじめに、吉村公孝教育支援課長は全国学力・学習状況調査の活用について説明。「調査結果の分析をもとに、児童生徒への教育指導の充実や授業改善に役立てられるよう、自校の学校改善をイメージしながら受講していただきたい」と述べた。

　続いて、名寄市立名寄南小学校の鈴木豊校長が、前任校の名寄小学校における学力向上に向けた組織と検証改善サイクルの確立について実践発表した。

　名寄小では、各担任の取組を全校に広げることを目的に、月別学校改善プランを設定した。各担任の取組を全校に広げることで、モチベーションを高めるとともに、共通理解を深めたことを説明し「職員のモチベーション（本気度）が学校経営の命綱」と述べた。

　続いて、田中賢一局長が「管理職のリーダーシップによる校内の組織体制の在り方」について説明。「組織を強化するためには学校経営方針が鍵となる。目標を掲げ、達成状況の検証を進める。達成していなければ取組の継続、改善が必要」と話した。

　関口祐太郎義務教育指導班主査は、課題解決に向け、小・中学校の連携など、地域全体で推進する学力向上の事例を詳しく説明。「様々な活動を企画・展開し、学習指導の効果を高めていくことが大切」と話した。

　最後に、各校で学力向上に向けた組織体制について、グループに分かれて協議した。

(道・道教委 2022-06-07付)