渡島管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省1 道教委11事業 渡島局 中体育専科教員活用に七飯中
(道・道教委 2022-06-06付)

 【函館発】渡島教育局は、本年度の管内における文部科学省および道教委の研究指定校をまとめた。文科省が1事業、道教委が11事業の計12事業。新規では、道教委の中学校体育専科教員活用事業に七飯町立七飯中学校が指定された。

 指定事業の概要はつぎのとおり。

◆文部科学省

▼スーパーサイエンスハイスクール

▽指定先=函館中部高

 高校および中高一貫教育校における先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力および技能ならびに科学的思考力、判断力および表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学的人材等の育成を図る。

◆道教委

▼地域医療を支える人づくりプロジェクト

▽指定先=函館中部高

 将来における本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努め、もって本道の高校教育全体の活性化に資する。

▼就職指導の改善に関する研究

▽指定先=松前高

 今日的な就職指導に当たっては、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け必要な基盤となる資質・能力の育成が必要であることから、実践研究校を指定して社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図る。

▼学校力向上に関する総合実践事業

▽指定地域=函館市(桔梗小、中央小、北美原小、昭和小、亀田中、駒場小、深堀小、柏野小、深堀中)、七飯町(七重小、藤城小、峠下小、七飯中)

 管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって小・中学校の学校力向上を図る。

▼小中一貫教育サポート事業

▽指定先=知内町(知内中、湯ノ里小、知内小、涌元小)

 小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって義務教育の向上を図る。

▼授業改善推進チーム活用事業

▽指定先=函館市(あさひ小、北昭和小、本通中、港中)

 児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に1人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して学校全体の授業改善に取り組む。

▼中1ギャップ問題未然防止事業

▽指定先=函館市(巴中学校区)

 小学校6年生が中学校1年生に進学した際、社会的スキルが不十分等の個人的な要因あるいは家庭的な要因などを抱えた子どもが学習環境や生活環境等の大きな変化に適応できないといった小・中学校間の接続の問題(いわゆる中1ギャップの問題)を解決するため、また子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の接続の問題(いわゆる中1ギャップの問題)を解決するため、子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図る取組を実施する。

▼体育エキスパート教員巡回指導事業

▽指定先=森町(さわら小、尾白内小、藤城小)

 児童の体力向上に関し、支援を必要とする複数市町村の小学校を巡回し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や、体育授業の改善および授業以外の取組について支援や指導助言を行う小学校体育エキスパートを配置し、小学校教員の体育の指導力向上および体力向上の取組を図る。

▼体育専科教員活用事業

▽指定先=八雲町八雲小

▼中学校体育専科教員活用事業

▽指定先=七飯町七飯中

体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校等に配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力の取組の充実を図る。

▼ふるさと教育・観光教育等推進事業

▽実践校=木古内町木古内中、長万部町長万部中(アイヌ)、七飯町大中山中(北方領土)、鹿部町鹿部中、知内町知内小(観光教育)

▽協力校=北斗市石別小(アイヌ)、八雲町八雲中(北方領土)、福島町福島小、森町森小(観光教育)

 道徳、総合的な学習の時間、特別活動等において、アイヌの人たちの歴史・文化等と北方領土の学習を取り上げたり、道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって道についての理解を深め、郷土に対する愛着やほこりを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。

▼発達障がい成果普及事業

▽指定地域=七飯町

 道の全ての教員の発達障がいに関する専門性の向上を図るため、各管内に推進校を指定するとともに、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、道内の全管内に推進地域を指定し、その取組の成果を広く道内に普及し、道における発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。

(道・道教委 2022-06-06付)

その他の記事( 道・道教委)

後志局 研修動画を制作・配信 第1弾 2本を公開中 特別支援教育、いじめなど

 【小樽発】後志教育局は本年度、各学校の研修等で自由に活用できる動画資料「ShiriBeshi Learning Library」を制作し、後志局ユーチューブチャンネルでオンデマンド配信して...

(2022-06-08)  全て読む

道教委 いじめ等の早期対応へ 相談窓口HPに開設 情報共有し2日以内に対応

 道教委は、いじめ等の早期発見・早期対応に向けた新たな試みとして、児童生徒のための相談窓口「おなやみポスト」を生徒指導・学校安全課ホームページに開設した。端末やスマートフォンから相談内容を入...

(2022-06-07)  全て読む

石狩局 学力向上組織力強化会議 学校経営方針が鍵に 指導内容重点化等で実践発表

組織力強化会議  石狩教育局は5月25日、学力向上推進事業における第1回組織力強化会議をオンライン開催した。管内の小・中学校長および義務教育学校長ら97人が参加。全国学力・学習状況調査の活用や指導内容の重点...

(2022-06-07)  全て読む

校生活動イメージキャラ決定 「ピリカ」など5作品に 5年度全国高校総体成功へ

高校生活動イメージキャラクター選考結果  道教委は2日、5年度全国高校総体北海道高校生活動イメージキャラクター募集にかかる選考結果を発表した。最優秀賞は、おといねっぷ美術工芸高校(2年)吉田美咲季さんの「ピリカ」、優秀賞は稚内高校...

(2022-06-07)  全て読む

留萌局 コンプライアンス確立会議 飲酒運転撲滅など4点 不祥事防止へ重点目標確認

留萌教育局4年度コンプライアンス会議  【留萌発】留萌教育局は1日、管内コンプライアンス確立会議を開いた。管内市町村教委教育長ら12人が出席。管内の懲戒処分の状況を共有したほか、不祥事防止に向けた4年度の重点目標として「飲酒運転...

(2022-06-06)  全て読む

道・札幌市 計3954人 5年度教員採用選考検査の志願者

 道教委は、5年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の志願者の状況をまとめた。道は前年度と比べ2・5%減の2667人で、小学校と養護教諭の区分で志願者数は増加した。札幌市は0・3%減の...

(2022-06-06)  全て読む

道教委が道立学校事務長会議 若手職員の育成に力を 孤立化防止へ交流機会確保等

 道教委は5月27日、道立学校事務長会議をオンライン開催した。総務課の齊藤栄三課長補佐はオンラインによる交流機会の確保など若手職員の育成に力を入れるよう要請。不祥事防止の指導徹底と信頼される...

(2022-06-06)  全て読む

新採用職員に道教委・池野部長講話 挑戦し、輝く先輩になって キャリア形成等でアドバイス

新採用職員等研修前期  道教委は5月中旬の2日間、札幌市内の道自治労会館で新採用職員等研修(前期)を開いた。池野敦教育部長が「教育行政職員に期待すること」と題して講話。教育行政の役割を伝えたほか、キャリア形成や仕...

(2022-06-06)  全て読む

道教委 教育局政策プレゼン 石狩など7局採択 地学協働や郷土学習等展開

 道教委は教育局による政策プレゼンテーションの4年度採択結果をまとめた。石狩、後志、胆振、渡島、上川、宗谷、オホーツクの7局に決定。学校・家庭・地域向けのオンラインコンテンツの開設、地域課題...

(2022-06-06)  全て読む

道教委 働き方改革へ7点示す 部活改革 早期検討を 池野部長 各教育局長に要請

 道教委は5月31日、第1回学校における働き方改革実現本部会議をオンライン開催した。本年度の業務改善の重点として「市町村の時間外在校等時間の公表」など7点について説明。池野敦教育部長は各教育...

(2022-06-06)  全て読む