道教委　いじめ等の早期対応へ　相談窓口HPに開設　情報共有し２日以内に対応

（道・道教委 2022-06-07付）

　道教委は、いじめ等の早期発見・早期対応に向けた新たな試みとして、児童生徒のための相談窓口「おなやみポスト」を生徒指導・学校安全課ホームページに開設した。端末やスマートフォンから相談内容を入力することで関係教育局、市町村教委、学校に自動転送して情報を共有する仕組み。該当校に２日以内をめどに声かけなどの対応を開始するほか、いじめを受けている児童生徒を守る取組を実施するよう求めている。

　おなやみポストは、ＩＣＴを活用して児童生徒がいじめや学校生活・家庭生活での不安や悩みに関する相談を受け付けることで相談内容を速やかに共有する連絡体制を構築し、道教委・市町村教委・学校が連携して児童生徒の実情に応じた支援の充実を図ることが狙い。

　札幌市を除く道内公立学校の児童生徒が対象で、相談窓口の入力フォームから氏名、学校名、学年、相談内容を入力する。

　入力する相談の内容は①学校に伝えたいこと（いじめの被害やいじめの目撃、学校生活の悩み、家庭生活の悩み、先生との関係など）②学校にしてほしいこと（自分や友達を助けてほしい、話を聞いてほしい、先生に知ってほしいなど）―。選択式で自由記述での入力もできる。

　入力内容は、該当する教育局や市町村教委を経由して学校に自動で転送される。該当校は内容に応じ、児童生徒への教育相談や学校いじめ防止基本方針に基づき、いじめられている児童生徒を守る取組を実施する。相談には２日以内を目安に、速やかに声かけなどの対応を開始するよう求めている。

　各学校では相談体制を構築するとともに、１人１台端末またはＢＹＯＤ端末に「おなやみポスト」をブックマークで登録し、相談窓口を周知する。個人で使用するスマートフォンなどでも利用できることから家庭での活用も促していく方針。

(道・道教委 2022-06-07付)