オホーツク管内特別支援連携協議会 保護者の思いなど反映を 校内研修充実へ取組等交流(道・道教委 2022-06-08付)
個別の教育支援計画の活用などについて協議
【網走発】道教委は3日、オンラインでオホーツク管内第1回特別支援連携協議会を開いた。オホーツク教育局主管で、構成員12人が出席。個別の教育支援計画の作成・活用や特別支援教育に関する校内研修の充実などについて、現状の取組や課題を交流した。
野上義秀局長は開会あいさつで、通常学級に在籍し特別な教育的支援を必要としている幼児児童生徒の個別の教育支援計画の作成、特別支援教育に関わる校内研修の充実が課題となっていることを踏まえ「切れ目のない一貫した指導や支援の充実に向けた個別の教育支援計画の作成・活用、校内研修・教育相談の在り方について協議したい」と述べ、出席者に忌憚のない意見を呼びかけた。
続いて、義務教育指導班の大平博司指導主事が管内における本年度の特別支援教育に関わる取組などについて説明した。
個別の教育支援計画の作成に当たっては、3年度に管内リーダー教員を務めた小清水町立小清水中学校の山下孔基教諭が作成した「個別の教育支援計画ファーストステップ」を紹介。特別支援教育の経験が少ない教員でも作成しやすいよう記入内容を整理・明確化したもので、こうした事例を参考様式として発信し、全ての学校での作成・活用を促していく考えを示した。
協議に移り、4年度の取組の方向性2点に基づき現状や課題などを話し合った。
重点①「切れ目のない一貫した指導や支援の充実を図るために、学校が家庭や地域、医療、福祉、保健、労働等の関係機関との連携のもと、個別の教育支援計画の活用を通して、長期的な視点で教育的支援を行う取組を推進する」では、個別の教育支援計画を活用して学校間で連携を図ること、幼児児童生徒の実態や保護者の思いなどをしっかりと反映させる重要性などを確認した。
重点②「高い専門性に基づく特別支援教育の充実を図るために、幼児教育施設、小・中学校、高校における全ての教員等が特別支援教育に関する指導や支援についての知識や技能を身に付けることができるよう、教育と福祉が連携を図り、校内研修および教育相談等の充実に向けた取組を推進するとともに、個別の教育支援計画および個別の指導計画を活用した授業改善の取組を推進する」では、「特別支援教育の視点を各教科等の授業改善に生かしていくことが大切」「道立特別支援教育センターの講座がリモートで受講できるようになり、研修内容に位置づけている」などの声が上がった。
(道・道教委 2022-06-08付)
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