道教委 5~7年度公立高校配置計画案 富良野2校も、穂別は募集停止 岩東・岩西 再編統合 7年度新設校に(道・道教委 2022-06-08付)
道教委は7日、5~7年度の公立高校配置計画案を発表した。7年度の計画案をみると、岩見沢東高校と岩見沢西高校を再編統合し、岩見沢西高校舎を活用した6学級の新設校を設置するとともに、岩見沢緑陵高校を1学級増とし、市内全体で再編することとした。富良野高校と富良野緑峰高校を再編統合し、富良野緑峰高校舎を活用した5学級の新設校を設置する方針を示した。また、再編整備を留保していた穂別高校を募集停止とする。7月中旬にも地域別検討協議会を開催し、9月上旬の計画決定を目指す。
本道における中卒者数の推計によると、5年度4万1116人、6年度4万946人、7年度3万9977人となっており、4万人を下回ることが見込まれる。
今回新たに示した7年度の計画案をみると、6年度に計画していた岩見沢東高の1学級減を留保した上で、岩見沢東高と岩見沢西高を再編統合し、6学級の新設校を設置。岩見沢市内における中卒者数の状況や学校・学科の配置状況、地域の要望などを勘案し、一定の学校規模を維持し幅広い教育課程の編成・実施を図る。新設校の校舎は、岩見沢西高とし、設置する学科は引き続き検討するとした。これに伴い、市立の岩見沢緑陵高を1学級増とし、市内全体で再編する方針を示した。
富良野高と富良野緑峰高を再編統合し、富良野緑峰高を校舎とした5学級の新設校を設置。生徒の多様な興味・関心や進路希望等に応じた主体的な学習が可能となるよう、単位制を導入する計画を明らかにした。
再編整備を留保していた穂別高については、5月1日現在の第1学年在籍者数が2年連続で10人未満となったため、募集停止とする方針を示した。
深川東高校と室蘭工業高校は、通学区域内の中卒者数を基礎に、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況、在籍状況などを勘案し、それぞれ1学級減とする。
留萌高校に関しては、情報ビジネス化および電気・建築科に単位制を導入するとともに、札幌あすかぜ高校、札幌平岡高校は普通科フィールド制を普通科に転換する方針を示した。
一方、3年度に決定した、5年度および6年度計画からの変更点をみると、5年度は、天塩高校と弟子屈高校で、それぞれ留萌高校、釧路江南高校を協力校とした地域連携特例校を導入。天塩高については、5年度募集学級数が1学級だった場合に限り適用する。
6年度については、釧路商業高校の既存4学科を、流通マネジメント科、会計マネジメント科、情報マネジメント科の3学科に転換し、1学級減とする。
釧路湖陵高校と大樹高校については、国の普通科改革を踏まえ、普通科新学科を設置。現代的な諸課題に対応するため、複合的な学問分野等に即した最先端の特色・魅力ある学びに重点的に取り組む学科や、現在・将来の地域社会が有する課題や魅力に着目した実践的な学びに重点的に取り組む学科を導入する。
このほか、利尻高校では、生徒の進路動向を考慮し商業科を学級減とする。
地域連携特例校となっている夕張高校、長万部高校、豊富高校および倶知安農業高校については、地域における高校の教育機能の維持向上に向けた具体的取組とその効果を勘案し、再編整備を留保する。
道教委は、7月中旬にも本年度第2回地域別検討協議会を順次開催し、9月上旬の計画決定を目指す。
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(道・道教委 2022-06-08付)
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