教育課程実践検証協力校の札幌中の島中　ＣＢＴ活用し健康教育　国研調査官招き研究授業も

（札幌市 2022-06-22付）

　札幌市立中の島中学校（山下和幸校長）は本年度、国立教育政策研究所の教育課程実践検証協力校事業の指定を受け、Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関する健康教育の実践研究を進めている。文部科学省ＣＢＴシステム「ＭＥＸＣＢＴ」を活用し、日々のドリルやテスト等のＣＢＴ方式の問題を作成・開発。１１月８日には、国研の横嶋剛教育課程調査官を招き、ＣＢＴを活用した研究授業を行う予定だ。

　教育課程実践検証協力校事業は、国公私立の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校等で幼児児童生徒が学習に取り組む様子の観察などを通じて、学習指導上の様々な実践を客観的に検証することや、全国的な学力調査等と学習の実現状況を相補的に捉えることで教育課程の基準の改善・充実等に必要となる情報の収集など行うもの。

　国研は、地域、学校規模とＩＣＴ環境等を考慮し、「各教科等の教育課程に関するもの」「Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの」「学校全体で取り組むもの」の３つのカテゴリーで協力校を選定している。

　うち本年度「Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの」Ａ枠・健康教育（保健分野）の協力校として指定を受けている中の島中は、文科省のＣＢＴシステム「ＭＥＸＣＢＴ」を活用し、日々のドリルやテスト等のＣＢＴ方式の問題を作成・開発。加えて、国研が作成・開発するＣＢＴ方式の問題の実践研究に協力する。

　作成・開発したＣＢＴ方式の問題は、当該問題に関わる情報に加え、授業で活用し、児童生徒の学習状況を把握するとともに、その効果等について全国に発信していく。

　国研が作成・開発するＣＢＴ方式の問題の実証研究については、８月以降に具体的な内容やスケジュールが決定。今後、調査官を交えたリモート会議を経て、１１月８日に横嶋調査官が来校し、ＣＢＴを活用した研究授業を行う予定だ。

(札幌市 2022-06-22付)