札幌手稲中央小　札幌市出前授業　水環境守る大切さ理解　生活支える下水道を学習

（札幌市 2022-06-23付）

積極的に授業に参加する児童

　札幌市立手稲中央小学校（松村隆志校長）は１５日、市下水道河川局職員を招いて出前授業を行った。社会科の環境教育の一環。４年生１０１人が、暮らしを支える下水道の仕組みや役割について理解を深め、水環境を守る大切さを学んだ。

　同局による出前授業は、平成２９年度から市内の小学４年生を対象に実施している。前年度までに延べ５１校で行った。本年度は同校を含む１６校で実施する予定。

　この日は同局の生田目剛貴さんが講師として来校。小学４年社会科の単元「水はどこから」について、学びを深めることを狙いとした。　　

　生田目さんは、家庭や学校などから排出された汚水が、下水道管を通って処理場に運ばれ、浄化されるまでの流れを紹介。手稲中央小で出た汚水は、３・２㌔㍍離れた手稲中継ポンプに送られたのち、さらに３・８㌔㍍先の手稲下水処理場で約１２時間かけて浄化され、海や川へ放流されることを説明した。

　浄化する過程で微生物が重要な役割を果たすことも説明。児童らは「微生物はどこから来るの」「死んだ微生物はどうするの」などと積極的に質問した。

　また、市では１日に学校プール約３０００杯分の汚水を処理していることから「台所からごみを流したり、トイレットペーパー以外の物を流したりすると、下水道が詰まって水をきれいにできなくなる。水環境を守るために気を付けて」と呼びかけた。

(札幌市 2022-06-23付)