8授業配信し研究協議 附属旭川小の教育研究大会 4年社会 情報の役割とは(学校 2022-06-29付)
【旭川発】道教育大学附属旭川小学校(笠原究校長)は17日と24日の2日間、教育研究大会2022をオンライン開催した。全8授業を配信し、子どもが探究する授業づくりを公開した。
同校は3ヵ年研究の3年次を迎える研究主題に「探求する子供を育てる教育活動の創造~子供が探究する学習作り」を設定。研究大会では2~6年生の国語、社会、算数、理科、音楽、図工、家庭、体育の8授業をオンライン配信した。
4年生社会科では研究テーマに「社会認識と自分なりの解釈を深めることを通して、社会の在り方や自己の関わり方を問い続ける社会科の学習」を設定。社会科「自然から暮らしを守る」と国語「リーフレットで知らせよう」の複合的な単元として授業を行った。
単元の目標を「雪害から人々の暮らしを守る取組について、地域で発生した雪害や関係機関の取組に着目して調べることを通して、様々な取組が地域社会に果たす役割を捉えるとともに、地域社会の一員として自分たちにできることや今後取り組むべきことについて考えようとする態度を養う」とした。
授業を担当した松田隆之教諭は本時の目標として、気象台から市民へ発信する暴風雪に関する情報の意味や「数年に1度」という表現に込められた気象台の人の思いについて考えることを通して、気象台からの情報が社会に果たす意味や役割について捉えることとした。
授業では前時までに行った気象台見学を振り返り、本時の課題「とてつもない暴風雪が発生したときに、気象台の人は市民にどう伝えるのだろう」を問いかけた。
ニュースや新聞などで気象台がどのようなメッセージを発しているか考えさせたあと、文章を例示。「風速30㍍、積雪40㌢の予報ですので、外出をお控えください」と「数年に1度の猛吹雪ですので、外出をお控えください」の2つのうち、どちらがより適切か交流させた。
児童たちは「具体的な数字が入っている方が分かりやすい」「数年に1度という方が怖く感じる」などと意見を交わした。
さらに、松田教諭は「数年に1度」という言葉がどんな危険性を表し、気象台の人のどのような気持ちが込められているか考えさせた。また平成25年3月の道東の暴風雪の写真を提示し、気象台が発するメッセージや気象台の職員の思いなどについて意見をまとめるよう促した。
公開した授業をもとに2日間にわたって研究協議を行った。
(学校 2022-06-29付)
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