通いたくなる図書館を　札幌市教委　司書教諭研修

（札幌市 2022-06-30付）

充実した学校図書館の在り方について理解を深めた

　札幌市教委は６月中旬、札幌市民交流プラザで司書教諭等研修を開催した。札幌市中央図書館の淺野隆夫利用サービス課長の講話などを通して、児童生徒が通いたくなるような図書館運営や本棚のレイアウト等について学んだ。

　司書教諭および学校司書等に対し、学校図書館の運営・活用等に関する実践的な研修等を実施することによって、実践的能力の向上と学校図書館の一層の充実を図ることが目的。

　研修は、動画の事前視聴と集合型で行った。動画視聴は５月３０日から６月１４日までの期間を設け「司書教諭および学校図書館司書に期待される役割」「学校図書館の運営」について理解を深めた。

　１５日は集合型で講話や演習を実施。淺野課長は「司書の想いが届く図書館づくり」を演題に講話した。

　冒頭、市民交流プラザ内にある図書・情報館について説明した上で「図書館に来る人や利用する人のことを考え、来た人が手を伸ばしたくなるようなレイアウトが重要」と述べた。

　また、図書・情報館では、一般的な図書館で行っている「日本十進分類法」による配架はせず、本を抜いた棚に司書が考えたメッセージと、それに関連した本を展示する「ハコニワ」というスペースを設けていることを紹介。

　「利用者のことを考えた上で、司書の思いを表現してほしい」と呼びかけ、各校での創意工夫溢れる選書やレイアウトに期待を寄せた。

　講話終了後、「公立図書館から見た学校図書館の可能性」をテーマにしたワークショップを実施。参加者が考えるハコニワづくりに取り組んだ。

(札幌市 2022-06-30付)