第３次生涯学習推進構想アンケート　遠隔学習等ニーズ把握へ　札幌市教委　５０００人対象に

（札幌市 2022-06-29付）

　札幌市教委は、第３次生涯学習推進構想におけるアンケート調査の実施概要をまとめた。２７日の第１回社会教育委員会議で示したもの。前回アンケートからの新規設問では「インターネット等を利用したオンライン学習」など３つを設け、生涯学習に対する市民二ーズを把握していく。アンケートは、８～９月の間で契約・調査準備、１０月に１８歳以上の市民５０００人を対象に行う予定としている。

　市教委は、平成２９年度に第３次札幌市生涯学習推進構想を策定。基本施策として示している「学びを生かして未来を創造する人づくり」「学びで育むつながりづくり」「学びを支える環境づくり」に基づき、７つの施策の方向性と２２の施策の展開について定めた。

　推進構想の進捗管理として、策定から５年が経過した昨年にアンケート調査を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響から本年度に延期していた。

　本年度の調査は、２７年度に実施した前回アンケートからの経年変化を把握するため、同様の設問で実施。また、現在の生涯学習を取り巻く環境変化等を踏まえ、新規設問を加える。

　新規設問は①身近な施設で学びを深められるよう生涯学習拠点機能を強化するため②３次構想の柱の一つ“つながり”づくりの状況把握③デジタルバインド解消―の３つに関する質問項目を予定している。

　２７日の社会教育委員会議では「学習や活動を通じて“つながり”ができたか」「公共施設が身近な学びの場として利用されるために必要なこと」「インターネット等を利用したオンライン学習を行っているか」の設問候補案が示された。今後は委員の意見等を踏まえ、質問項目を決定していく。

　アンケートの対象は、住民基本台帳から無作為に抽出した１８歳以上の市民５０００人。８～９月に契約・調査準備を進め、１０月中に調査票を郵送する。結果を集計後、来年１～２月の期間内に社会教育委員会議等で報告する。

(札幌市 2022-06-29付)