札幌市　ひとり親家庭支援制度で　チャットサービス導入　早ければ秋にも運用開始

（札幌市 2022-07-01付）

　札幌市子ども未来局は、ひとり親家庭への支援制度などに関する質問に２４時間、人工知能（ＡＩ）を使って対話形式で回答するチャットボットサービスを導入する。利用者の利便性向上がねらいで、早ければ秋にも運用開始を予定。将来的には子育て情報全般への対応を想定している。

　支援制度に関する問い合わせには、これまでも市ホームページのほか、電話や相談窓口で対応していた。

　チャットボットの導入で、利用者が必要とする情報に迅速にたどり着けるよう利便性向上につなげるねらい。

　利用者は、市子育て情報サイト内に表示されるチャットボットに「児童扶養手当」「医療費助成」などの知りたい内容のキーワードを打ち込む。ＡＩが事前学習した回答の中から最適と判断した答えが自動で表示され、サイト内の関連ページに導く仕組み。また、ひとり親家庭支援のライン公式アカウントからもアクセスできるようにする。

　同局は本年度当初予算に開発事業費など、ひとり親家庭サポート推進事業に１６００万円を計上した。秋以降の運用開始に向けてシステム構築を行う。

　担当者は「将来的には、子育て情報全般にまで対応を広げたい」としている。

　札幌市教委は、１人１台端末の活用推進に向けた新たな取組として、ＩＣＴ活用推進連絡会議をオンライン開催した。市におけるＩＣＴの整備状況等に関する説明のほか、参加者が各グループに分かれて、端末を使用したより良い指導や授業実践等について意見交換。学校間での情報共有を充実させることや、児童生徒に意欲を持たせる授業の必要性を指摘する声が上がった。

(札幌市 2022-07-01付)