新規に訪問研修等実施 札幌市幼児教育センターなど 3年度研究成果と4年度の重点(札幌市 2022-07-21付)
札幌市幼児教育センターおよび各研究実践園における3年度研究の成果・課題、4年度の取組内容・重点がまとまった。「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」で掲げる5つの施策ごとに、4年度の取組内容、3年度の成果・課題などを整理。4年度の取組内容には、幼児教育施設(幼稚園・認定こども園・保育所)への訪問研修や、保育所・認定こども園への訪問支援などを盛り込んだ。各施策ごとの3年度の成果・課題および4年度の取組内容・重点はつぎのとおり。
◆施策1 時代に即した幼児教育の展開
▼実践研究の改善
▽研究内容の普及・啓発
▽研究方法の拡充
▼多様な教育・保育環境に対応した実践研究の実施
▽多様な環境へ対応する実践研究の実施
▽預かり保育を通じた長時間保育の研究
【3年度の成果と課題】
▼成果
▽国立特別支援教育総合研究所地域実践研究に参画。研究実践園の実践をもとにインクルーシブ教育に係るエピソード集を作成
▽3年継続研究のまとめと発信
▼課題
▽エピソード集を活用したインクルーシブ教育システムの普及・啓発
【4年度の取組内容・重点】
◆幼児教育センター
〈研究内容の普及・啓発〉
▼5つの施策に関わる実践研究の統括
▽研究推進に関する支援・助言
▽研究成果の集約と効果的な発信
▼研究アドバイザーの配置
▽科学的な手法や理論的な裏付け等を取り入れた研究の推進・発信
▼インクルーシブ教育に係るエピソード集の活用
▽エピソード集を活用したインクルーシブ教育システムの普及・啓発
◆研究実践園
〈実践研究の推進〉
▼5つの施策に関わる実践研究の推進
▽幼稚園教育要領等を具現化した教育・保育の実践研究および成果の発信
▽再編する2区による連携した研究の推進
▽研究アドバイザーと連携し客観的な知見を踏まえた研究の推進
▼コロナ禍における実践研究の工夫と発信
▽公開保育の実施に向けた検討
◆施策2 札幌市の幼児教育の質の向上
▼研修体制の整備
▽幼児教育センター、市立幼稚園が行う研修の実施
▽園内研修への協力の開始―新規
▼訪問支援の拡充
▽私立幼稚園への訪問支援強化
▼人員体制の強化
▽幼児教育支援員の増員強化
▽保育所、認定こども園への訪問支援―新規
【3年度の成果と課題】
▼成果
▽コロナ禍に対応した幼児教育センター研修および研究実践園研修事業を実施
▽訪問研修の実施に向けて幼児教育施設に通知「幼児理解・遊び」「特別支援教育」「保護者支援」の3テーマでテキストを作成
▽保育所・認定こども園への訪問支援の実施
▼課題
▽集合による研修と動画配信等による研修のバランスや質の担保
▽園のニーズに応じた訪問研修の実施
【4年度の取組内容・重点】
◆幼児教育センター
〈訪問支援の拡充と人員体制の強化〉
▼保育所、認定こども園への訪問支援
▽子ども未来局と実施状況等について情報交流
〈幼児教育に関わる研修の実施〉
▼幼児教育センター研修の企画・運営
▽コロナ禍における研修の質の改善(ICTの活用、集合研修、ハイブリッド型等)
〈訪問研修の実施〉
▼園のニーズに応じた訪問研修の統括
▽依頼園との研修内容の調整
▽研究実践園との連絡・調整等、実施に向けた支援・連携・検証等
◆研究実践園
〈区研修事業の実施〉
▼コロナ禍における研修の検討・実施
▽研修事業の目的に基づき、区の実情に応じた研修の企画・運営
〈訪問研修の実施〉
▼園のニーズに応じた訪問研修の実施
▽研修内容の検討、資料の作成
▽幼児教育センターとの実施後の検証等
◆施策3 特別支援教育の充実
▼特別支援教育の充実
▽インクルーシブ教育の推進
▽サポートファイルさっぽろの活用の促進―強化
▽医療的ケア児の就園に向けた検討―新規
▼教育相談の充実
▽教育相談の体制強化―強化
▽教育相談場所の拡充―新規
▼人員体制の強化
▽幼児教育支援員の増員―強化
【3年度の成果と課題】
▼成果
▽幼児教育支援員15人による教育相談、訪問支援の体制強化
▽幼児教育支援員(会計年度任用職員)の研修
▽看護師配置モデル事業(小・中対象)の市立幼稚園における実施の検討・開始
▽相談場所の拡充に係る方向性の検討
▼課題
▽教育相談・支援体制の再構築
▽閉園する区における相談場所の拡充に向けた検討
【4年度の取組内容・重点】
◆幼児教育センター
〈特別支援教育の充実〉
▼特別支援教育に関する研修
の実施
▽訪問研修、支援担当者研修の内容の充実
医療的ケア児の就園に向けた検討
▽モデル事業(小・中対象)の市立幼稚園における実施の検討推進
〈教育相談・支援の充実〉
▼教育相談・支援の体制強化
▽幼児教育支援員15人による相談・支援体制の統括、検証
▼教育相談場所の拡充
▽新たな場所による相談の開始(ひばりが丘小・教育支援センター月寒)
▽相談場所の検討
◆研究実践園
〈教育相談・支援の充実〉
▼幼児教育支援員(会計年度任用職員)の連携による地域教育相談・支援の実施・検証
▽幼児教育支援員(会計年度任用職員)と連携した地域教育相談・支援の実施
▽研究実践園教員研修Ⅱ(教育相談・支援についての研修)の実施
▼新相談場所での教育相談の実施・検証
▽新相談場所の教職員と連携した地域教育相談の実施
▽地域教育相談リーフレットによる相談場所の啓発(豊平・厚別)
◆施策4 幼保小連携の推進
▼幼保小連携の強化
▽幼保小連携の推進体制の強化
▽幼稚園教諭と小学校教諭の人事交流―強化
▽幼保小連携モデル園の設定―新規
▽小学校における幼保小連携の体制強化―強化
▽幼保小連携のより良い在り方の研究
【3年度の成果と課題】
▼成果
▽つながる・ひろがる研究推進会議の開催4回全市研修会を含む)
▽『幼保小連携通信』の発行
▽「幼保小連携推進協議会」の今後の方向性の検討
▼課題
▽連携モデル校・園の実践▽交流等の充実に向けた、つながる・ひろがる研究推進会議の実施
▽区幼児教育コーディネーターとの連携による「幼保小連携推進協議会」の新体制による推進
【4年度の取組内容・重点】
◆幼児教育センター
〈幼保小連携モデル園・校事業の推進〉
▼つながる・ひろがる研究推進会議の開催
▽連携モデル校・園の実践・交流による研究推進等の支援・助言
▽カリキュラム開発および手引の内容の検討・作成の推進
〈幼保小連携の推進体制の強化〉
▼新体制による「幼保小連携推進協議会」の推進
▽区幼児教育コーディネーターとの連携強化
▽協議会の内容を区幼児教育コーディネーターと協議、企画
▽小学校教職員および幼児教育施設の意識向上に向けた取組
◆研究実践園
〈幼保小連携モデル園・校事業および幼保小連携のより良い在り方の研究〉
▼連携モデル校・園の実践交流による研究推進
▽カリキュラム開発および手引の内容の検討・作成
▽各園担当者が研究推進会議に出席、意見交流
▽各園における幼保小連携・接続の取組を推進
〈区幼保小連携推進協議会の推進〉
▼幼児教育センターとの連携強化による実施
▽協議会の内容を幼児教育センターと協議、企画
▽代表者会の開催・協議会の運営
▽札幌市全体として成果を発信
◆施策5 家庭教育支援の充実
▼家庭教育の支援
▽地域の幼児教育センターとしての機能強化―強化
▽家庭教育の普及・啓発―新規
▽家庭教育に関する実践研究
【3年度の成果と課題】
▼成果
▽札幌市公式LINEアカウントの活用
▽希望する私立幼稚園・保育所等への「さっぽろっ子“学び”のススメ(幼児版)」の配布
▼課題
▽ポロップひろば等に参加が難しい保護者へのウェブ等を利用した家庭教育支援の方法の検討
▽家庭での「さっぽろっ子“学び”のススメ(幼児版)」の活用促進に向けた説明資料の検討
【4年度の取組内容・重点】
◆幼児教育センター
〈家庭教育の支援〉
▼「ポロップひろば」「幼児教育講演会」の計画・検証
▽コロナ禍における開催内容の検討
▽より効果的な情報発信方法の検討
▽子育ての支援に関する情報の提供
〈家庭教育の普及・啓発〉
▼「学び」のススメ(幼児版)の普及・啓発
▽「学び」のススメ(幼児版)の活用促進に係る方法の検討
◆研究実践園
〈地域の幼児教育センターとしての機能〉
▼「ポロップひろば」の開催および保護者ニーズの把握
▽ポロップひろばの実施(子育て講座および地域教育相談)
▽保護者のニーズを捉え、幼児教育センターと共有
▽コロナ禍における開催内容やより効果的な情報発信方法について幼児教育センターと検討
〈「学び」のススメの活用〉
▼園内における「学び」のススメ(幼児版)の効果的な活用方法の普及・啓発
▽懇談会や行事で保護者に話題提供
▽家庭と園における子どもの見取りの共有
▽ホームページによる活用方法の発信
(札幌市 2022-07-21付)
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