道放協　夏季特別研修会　授業設計の技術向上に　番組や端末の効果的活用学ぶ

（関係団体 2022-08-08付）

ＮＨＫの学校放送番組の活用術を学んだ

　道地方放送教育研究協議会（道放協、熊谷誠二会長）は１日、石狩市立双葉小学校で４年度夏季特別研修会を開いた。会同とオンラインのハイブリッド形式で実施し、道外を含め７５人が参加。参加者は２つの研修講座を通して、それぞれの授業設計のスキルアップにつなげた。

　研修講座は①ＮＨＫフォースクールのい・ろ・は②ＮＨＫフォースクールを活用したこれからの授業づくり―の２本立てで実施した。

　ＮＨＫの学校放送番組の活用術を知ることができる場として設定した研修講座１では、５人の札幌市立小学校教諭が実際の学習事例をリレー形式で発表。それぞれ、幼稚園や中学校の学習にも関連づけられる番組（国語、理科、体育、道徳、総合的な学習の時間）について紹介し「番組のどの場面をどう活用すれば、どんな効果が期待できるのか」や「番組のねらいと使い方、その効果」などについて共通理解を図った。

　端末活用のノウハウについて、より効果的な方法を学ぶ研修講座２では、札幌国際大学の安井政樹准教授が講師を担当。参加者の今一番知りたいと思うことや学びたいと思うことをテキストマイニングを使いながら実際にその場で把握して内容に反映するなど、教諭の生の声を生かしながら研修を進めた。

　安井准教授は、今学校に求められている子どもたちの情報活用能力を高めるため、ＮＨＫフォースクールのサイトを上手に活用する方法を説いた。

　後半では、参加者全員がグループごとに教科を１つ設定し、実際に交流しながら番組を活用した授業設計について学びを深めた。

　研修後に熊谷会長は「２つの講座を通して、参加者それぞれの授業設計に対するスキルアップにつなげることのできる研修となった」と話した。　

　道放協は今後、１１月５日に第７３回北海道放送教育研究大会、第６７回北海道視聴覚教育研究大会合同大会函館・渡島大会を函館市立あさひ小学校からオンラインで配信する予定。

(関係団体 2022-08-08付)