檜山校長会、教頭会が学校運営研修会　校長採用選考　課題明確化して　教頭育成など４講座を実施

（関係団体 2022-08-16付）

横山参与が校長採用選考の傾向と対策を指導

　【函館発】檜山校長会（福井順一会長）と檜山教頭会（越前秀一会長）は３日、厚沢部町町民交流センターあゆみで４年度檜山学校運営研修会を開いた。管内小・中学校の校長や教頭、主幹教諭、教諭計４７人が参加。ミドルリーダーや教頭の育成など４つの研修講座を設定した。うち校長採用選考突破を目指す教頭向けの講座では、（株）北海道通信社の横山佳彦参与が採用論文・面接の対策を指導。国や道教委が求める管理職像を踏まえ、教育課題の適切な捉え方を解説した。

　①校長採用選考を目指す教頭②力量を高める教頭③主幹教諭・教諭③教諭―の対象別に研修講座を開設。うち①では北海道通信社の横山参与が「学校改善を積極果敢に推進する校長を目指して」と題して、校長採用選考に向けた論文・面接対策を行った。

　過去の行政経験で試験官を務めたことがある横山参与は「試験対策は校長採用へのプロセス。学校経営の指針に生きてくるもの」とし、教育者、経営者、実践者の３つの観点で問われることを説明した。

　道教委が求める管理職の資質を解説した上で、論文選考の対策法を解説。

　序論を組み立てる上で意識する点について、論題に対する受け止めや共感から課題を明確化するよう説明。「解決に向けた視点や柱は根拠を持って伝えることが大切」と伝えた。

　また、教育振興基本計画など国の動向、学力学習状況調査結果報告書などを踏まえた道の課題について知識を育む必要性を強調。過去の教頭昇任試験と校長採用試験の傾向から、答申と論題の関係性も分析。管理職のリーダーシップについて見解を求められた場合や学校組織マネジメントに向けた勉強法などについて解説した。

　面接対策では、学校の実態、課題解決に向けて取り組んでいる事項を伝え、現状把握や課題の明確化を意識するよう伝えたほか「教頭候補の育成、不祥事防止なども考えておく必要がある」とアドバイスした。

　閉会式で檜山教頭会の越前会長は「講座で学んだ学校教育の今日的課題について、教頭やミドルリーダーとして自校の教育目標達成につながればと願っている。２学期からの教育実践に共に歩んでいこう」と呼びかけた。

(関係団体 2022-08-16付)