道小中特女性管理職会が式典・大会 未来切り拓く日本人育成 創立50周年記念し講演など(関係団体 2022-08-10付)
240人が参加し管理職として資質・能力の向上を図った
【旭川発】道公立小・中・特別支援学校女性管理職会(鈴木真由美会長)は5日、オンラインで創立50周年記念式典・第48回研究大会上川大会を開いた。旭川市ICTパークと道内各地をつなぎ、約240人が参加。大村はま記念国語教育の会事務局長で作家の苅谷夏子氏が「ことば、子ども、教室~国語教師・大村はまのことなど」と題して記念講演したほか、大会主題「自ら未来を切り拓き 共によりよい社会を創る日本人を育成する学校教育の推進」のもと、校長提言、教頭提言、分科会などを通して、管理職としての資質・能力の向上を図った。
開会式で鈴木会長は昭和49年2月、会員数24人による発足当初を振り返り「創立のために尽力された草創期の先達の皆さん、それを継承し会の発展・充実のために心血を注いできた先輩女性管理職の皆さんに心から敬意と感謝の意を表す」とあいさつした。
また「それから50年、様々な社会や教育情勢、文化の変化に伴い名称を変え、会員数も340人となった。時代や名称は変われども、今も目的と教育に対する情熱が受け継がれている」と強調した。
学習指導要領の改訂、新型コロナウイルス感染症の流行、GIGAスクール構想による1人1台端末の導入など急速に変化する社会情勢や教育改革については「創立50周年を一つの節目とし、役割と重みを受け継ぎながら関係機関との連携・協力を進め、凛としてしなやかに学校経営・運営を推進し、後輩への道を固め、広げていく足跡、道しるべとなるよう一層の研鑚と努力を続けていく」と決意を示した。
続いて道教委の倉本博史教育長が祝辞。「全ての子どもの可能性を引き出す教育の実現を目指し、管内や校種を越えて組織的に研究や研修等に取り組んでいることは誠に意義深く、新しい時代の学校教育の実践に向けた取組の成果に大きな期待を寄せている。子どもたち一人ひとりに未来を創造するために必要な力を確実に育む教育の推進に尽力を」と伝えた。
記念講演では『総合教育技術』平成22年8月号で日本史上最高の教育者に関するアンケートで1位に輝いた大村氏の晩年を支え、没後も大村はま記念国語教育の会事務局長として大村氏の仕事を継承する活動に携わる苅谷氏が講演した。
苅谷氏は中学校在学時、転校先の東京都大田区立石川台中学校で大村氏の国語の授業を受けたことが人生の転機となったことを伝え「優れた使い手の使う言葉は聞く側に喜びを与え、理解することが簡単。こんなに言葉ってすごいのかと感じた」と振り返った。
また晩年の大村氏が広島県尾道市内の小学校で講演した際のエピソードを紹介。原稿を持たずにあいさつし、途中で言葉に詰まった代表児童に対して大村氏が「素晴らしいあいさつだった。言葉を自分の中から引き出しながら伝えようとしてくれた。皆さんも忘れないように、言葉はこうやって伝わる」と称賛したことを伝えた。
その上で大村氏を「チャレンジで負った傷を放っておかないことを大事にしていた。教えた生徒約5000人、一人ひとりが大切にしてもらったという感覚を持っていると思う」と述べた。
(関係団体 2022-08-10付)
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