道中理 4年度夏季研修会開く 新研究主題案を確認 学び再構築し自然と共生へ
(関係団体 2022-08-03付)

道中理夏季研修会
会同とオンラインを併用して開催した

 道中学校理科教育研究会(道中理、髙橋伸充会長)は7月28日、ホテルライフォート札幌で4年度夏季研修会を開いた。会合では、5年度からの新研究主題案「学びの再構築を通して、自然との共生に向かう理科教育」の概要を確認。小路美和研究部長は「前次研究の成果と課題を生かし、どのような手だてや支援、評価が必要なのかを明らかにしていく」と説明した。

 夏季研修会は、会同とオンラインの併用で開催。46人が参加した。

 髙橋会長のあいさつに続き、10月29日に札幌市内で開かれる第60回道中理札幌大会の概要、大会副主題、研究授業について、今井貴事務局長や小路研究部長らが説明した。

 また、9日から2日間、三重県で開かれる第69回全国中学校理科教育研究会三重大会で発表する2人が概要を説明。標茶町立標茶中学校の寺岡峻教諭が「生徒自ら探究に向かうことができる授業の構築~自然と共存・共生を目指し、学びに向かう力を育成する理科教育」、札幌市立札幌中学校の渡邊雄人教諭が「自らの学びを振り返り、新たな学びに生かす授業実践」について紹介した。

 続いて、小路部長が5年度からの新研究主題案について解説した。

 新研究主題案は「学びの再構築を通して、自然との共生に向かう理科教育」。小路部長は、4年度までの9年間で進めてきた「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」の研究成果を示す一方で「自然と人間との調和に関する研究を継続する必要がある」「様々な情報を分析し組み合わせて問題を解決することに向かうことはできたが、“新たな価値を創造する”までには至らなかった」と総括。「授業の中で獲得した知識を身近な生活の中で見いだしたり、知識と知識を結び付けて自然の事象に重ね合わせて自然を理解し、総合的に捉えたりすることが重要」と指摘した。

 学びの再構築に当たっては①知識の再構築②学びのプロセスの再構築―の2点を重視した上で、研究仮説を「学びのプロセスを再構築しながら科学的に探究し、知識の再構築を積み重ねていくことによって、自然との共生へと向かう生徒を育むことができる」と提案した。今後、新たな研究主題を通して「前次研究の成果と課題を生かし、どのような手だてや支援、評価が必要なのかを明らかにしていく」と説明した。

 このあと、若手教員の研鑚の場として設立されたユースネットの実践や、旭川市立広陵中学校の宍戸広太教諭が授業実践について報告した。

(関係団体 2022-08-03付)

その他の記事( 関係団体)

道特支教育振興協議会 教育支援の手引を改訂 教育的ニーズなど記載充実

 道特別支援教育振興協議会は『教育支援のためのハンドブック(改訂版)』を作成した。8年ぶりに改訂したもので、障がいの特性に応じた教育的ニーズを整理する観点や、学びの場を判断する際に重視すべき...

(2022-08-08)  全て読む

道放協 夏季特別研修会 授業設計の技術向上に 番組や端末の効果的活用学ぶ

道放協・夏季特別研修会  道地方放送教育研究協議会(道放協、熊谷誠二会長)は1日、石狩市立双葉小学校で4年度夏季特別研修会を開いた。会同とオンラインのハイブリッド形式で実施し、道外を含め75人が参加。参加者は2つの...

(2022-08-08)  全て読む

道特長 4年度夏季研究協議会 教頭等の多忙さ解消を 6年1月に60周年記念式典

道特長夏季研究協議会  道特別支援学校長会(友善学会長)は2日、オンラインで4年度夏季研究協議会を開いた。働き方改革など諸課題について協議。副校長・教頭の多忙さの解消などについて情報交換し意見を出し合った。また、...

(2022-08-05)  全て読む

上川管内教頭会、旭川市小中教頭会 活力ある学校づくりへ 資質向上へ合同研修会

上川管内教頭会・市小中学校教頭会合同研修会  【旭川発】上川管内教頭会(越野崇会長)と旭川市小中学校教頭会(藤本友紀会長)は7月26日、オンラインで合同研修会を開いた。約170人が参加。基本主題「夢をもち未来を創り出す力を育む 活力あ...

(2022-08-04)  全て読む

第30回心理カウンセラー研修講座 コロナ禍の悩みに対応 日本教育会が札幌で3日間

日本教育会第30回学校カウンセラー研修講座  日本教育会は1日から3日間、札幌市内のホテルノースシティなどで第30回学校心理カウンセラー研修講座を開催した。参集・オンライン合わせ全道から約160人が参加。コロナ禍で不安を感じふさぎ込ん...

(2022-08-04)  全て読む

十勝管内P連と道P連が研究大会 子の夢や挑戦応援して 植松電機・植松代表が講演

十勝管P連上士幌大会  【帯広発】十勝管内PTA連合会(畑健太郎会長)と道PTA連合会は7月中旬、第68回管内PTA研究大会上士幌大会を開催した。主会場の上士幌町立上士幌中学校とオンライン合わせて約370人が参加...

(2022-08-02)  全て読む

釧路市小中校長会 教職員管理職評価等 学校全体で授業改善へ 児童生徒の授業評価も実施

釧路市校長会管理職評価等の取組について  【釧路発】釧路市小中学校校長会(会長・本川敬一幣舞中学校長)は、学校組織マネジメントの改善や学校全体での授業改善に生かす「教職員による管理職評価」と「児童生徒による授業評価」を実施する。校...

(2022-08-02)  全て読む

道高校長協会商業部会が研究集会 地域の教育力を学びに 函館商業高など3校発表

道高校商業教育研究集会協議会  新型コロナウイルス感染症の影響で、3年ぶりの開催となった。  開会に当たり、澤田部会長は新学習指導要領の趣旨の具現化を呼びかけ「集会を通じて、あすからの授業実践に役立てほしい」と述べた。...

(2022-08-01)  全て読む

道公立学校事務職員協が総会 会長に大平氏 札幌啓成高 8月予定の研究大会は中止

 道公立学校事務職員協会はこのほど、本年度定期総会を書面開催し、事業計画および役員体制を決めた。事業計画では、12月中旬に第2回評議員研究協議会を開催するとともに、9月以降に3度、理事研究協...

(2022-07-29)  全て読む

道国公立幼・こども園教育研究会 質の高い保育へ研鑚 留萌大会で研究発表や講演等

 【留萌発】道国公立幼稚園・こども園教育研究会(安達啓一会長)は27日、オンラインで第60回研究大会第2・4ブロック留萌大会を開いた。全道から約150人が参加。大会主題「質の高い幼児教育の充...

(2022-07-29)  全て読む